株主・投資家情報
東京ガスグリーンボンドの発行について
東京ガスグループは、グループ経営ビジョン「Compass2030」でCO2ネット・ゼロへの挑戦を掲げており、脱炭素社会への移行をリードするとともに、天然ガス有効利用の技術・ノウハウを、電気・熱分野の脱炭素化やCO2の回収技術にも活用していきます。
今般、低・脱炭素化社会の実現への取り組みを一層強化するとともに、幅広いステークホルダーの皆様にその取り組みを一層認知頂くべく、再生可能エネルギー事業を資金使途としたグリーンボンドを発行いたしました。なお、国内公募形式のグリーンボンドは、当社として初の発行となります。
本グリーンボンドは「東京ガスグリーンボンド・フレームワーク」に従って発行され、気候ボンドイニシアチブ(以下、「CBI」)の定める気候ボンド基準3.0版(以下、「CBS」)を満たしていることの検証をDNV GLより取得し、CBIからの認証を取得しています。
当社は本グリーンボンド発行を経営ビジョン「Compass2030」及び中期経営計画達成のための資金調達と位置づけ、ステークホルダーの皆様に対して、改めて当社の取り組みを発信する契機となるものと考えております。
発行概要
名称 | 東京ガス株式会社第66回無担保社債(東京ガスグリーンボンド) |
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発行年限 | 10年 |
発行総額 | 100億円 |
利率 | 0.210% |
条件決定日 | 2020年12月4日 |
払込期日 | 2020年12月10日 |
償還期限 | 2030年12月10日 |
資金使途 | 東京ガスグループが参画する再生可能エネルギー事業への充当 |
主幹事証券会社 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社、SMBC日興証券株式会社 |
Green Bond Structuring Agent(注1) | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 |
第三者評価機関 | DNV GLビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社(DNV GL)、Climate Bonds Initiative(CBI) (注2)、株式会社格付投資情報センター(R&I) |
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(注1)グリーンボンドのフレームワークの策定およびセカンドオピニオン等、外部の第三者評価の取得に関する助言等を通じて、グリーンボンドの発行支援を行う者
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(注2)グリーンボンドの信頼性や透明性を確保するための厳格な基準を定める国際NGO
グリーンボンド・フレームワーク
当社は、グリーンボンドの発行にあたって、国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンドガイドラインに定められている4つの要素(1.調達資金の使途、2.プロジェクトの評価と選定、3.調達資金の管理、4.レポーティング)に関する方針を記載した「東京ガスグリーンボンド・フレームワーク」を策定いたしました。
外部評価(セカンド・パーティ・オピニオン)
グリーンボンドの適合性評価については、債券発行前にCBI認証を取得しています。また、債券発行後には、第三者評価機関であるDNV ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社(DNV)からCBI認証後の要求事項に基づく発行後検証及び国際資本市場協会(ICMA)が公表する「グリーンボンド原則2018」及び環境省「グリーンボンドガイドライン2020年版」への適合についての定期レビューを取得しています。また、株式会社格付投資情報センター(R&I)による「R&Iグリーンボンドアセスメント」の最上位評価である「GA1」の予備評価を取得しています。加えて、Climate Bonds Initiative(CBI)による認証も取得しています。
本グリーンボンドへの投資表明
12月7日時点において、本グリーンボンドへの投資を表明して頂いている投資家を掲載しております。
<投資表明投資家一覧>(50 音順)
- アセットマネジメントOne株式会社
- 石川県信用農業協同組合連合会
- 株式会社かんぽ生命保険
- しののめ信用金庫
- 瀬戸信用金庫
- 大同火災海上保険株式会社
- 東濃信用金庫
- 長野信用金庫
- 学校法人中村産業学園
- 日本私立学校振興・共済事業団
- 福島信用金庫
- 株式会社北洋銀行
- 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
- 宮崎第一信用金庫
- 労働金庫連合会
資金使途概要
グリーンボンドで調達された資金は、以下の太陽光発電プロジェクトへの充当を行っております。
(1)アクティナ(Aktina)発電所
- 所在地:テキサス州ワートン郡
(ヒューストン市から南西へ約140km) - 発電端出力:63万kW
- 運転開始年月:2021年8月(一部運転開始)
(2)安中市太陽光発電所
- 所在地:群馬県安中市
- 発電端出力:6.3万kW
- 運転開始年月:2020年1月
資金充当状況について
2020年12月に発行した東京ガスグリーンボンドの充当状況は以下の通りです。充当対象資産は後述の「資金使途概要」に記載している適格グリーンプロジェクトとなります。
調達額 | 10,000百万円 |
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資金充当額 | 10,000百万円 |
未充当残高 | 0百万円 |
充当額に占めるリファイナンスの概算額 | 6,000百万円 |
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※リファイナンス対象となったプロジェクトのルックバック期間は最長11か月です。
環境インパクトについて
2020年12月発行の東京ガスグリーンボンドにて調達した資金が充当されている、適格グリーンプロジェクトによる発電量は597,848,976kwh、適格グリーンプロジェクトには年間総量407,068t-CO2の二酸化炭素排出削減効果があります(2022年度末時点稼働済みの資産で算定)。
大項目 | 対象プロジェクト※1 | 設備容量(kW) | 発電量(kwh)※2 | 二酸化炭素排出削減効果 (t-CO2)※3 |
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再生可能エネルギー | 太陽光発電設備関連プロジェクト | 292,840 | 597,848,976 | 407,068 |
大項目 |
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再生可能エネルギー |
対象プロジェクト※1 |
太陽光発電設備関連プロジェクト |
設備容量(kW) |
292,840 |
発電量(kwh)※2 |
597,848,976 |
二酸化炭素排出削減効果 (t-CO2)※3 |
407,068 |
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※1:「資金使途概要」に記載している充当対象資産のうち、2022年度末時点稼働済みの資産。
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※2:年間発電量(kwh)=発電容量(kW)×年間総時間数(h)×平均稼働率(%)。年間発電量の算出においては、国内資産については環境省が公表する平均的な稼働率を、海外資産については、EIA(米国エネルギー情報局)が公表する全米における平均的な稼働率を用いて算出。
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※3:二酸化炭素排出削減効果=年間発電量(kwh)×CO2排出係数(kgCO2/kwh)。二酸化炭素排出削減効果の算出においては、国内資産については日本の火力平均係数、海外資産についてはアメリカの火力平均係数を用いて算出。「資金使途概要」に記載している資産(2022年度末時点稼働済みの資産)から生まれる効果の合計値。