東京ガスグループのサステナビリティ経営
サステナビリティ推進の基本的な考え方
東京ガスグループは、グループ経営理念「人によりそい、社会をささえ、未来をつむぐエネルギーになる。」を体現していくため、マテリアリティを特定し、事業活動を通じて取り組んでいきます。これにより、社会的価値と経済的価値を両立させて創出していくことを実現していきます。
サステナビリティ推進体制
当社グループの各組織で、マテリアリティに基づく事業活動を推進するとともに、「執行役の合理的な意思決定を支援する会議体(経営会議)」および、社長を委員長とする「サステナビリティ委員会」を活用し、グループ全体のサステナビリティ経営を推進しています。また、重要な事項については、取締役会に報告しています。
マテリアリティ(2025年9月~)
東京ガスグループは、マテリアリティを事業活動と一体化させることに注力し、事業成長と社会課題解決の両立を目指して運用してきました。
今回、その方向性を強化すべく、マテリアリティを「経営理念を体現し、社会課題を解決するために必要な東京ガスグループの取り組み(経営課題)」と再定義。特定したマテリアリティは、東京ガスグループが創出する価値(マテリアリティ1・2)、そのために東京ガスグループの強みをさらに高める変革(マテリアリティ3~7)として、構造化して表現しました。マテリアリティを中期経営計画等の戦略や事業活動へ一層つなげていくことを志向します。
エネルギーの安定供給とカーボンニュートラル化の両立、そして、「脱炭素・最適化・レジリエンス」に貢献するソリューションの提供を通じて、「未来をつむぐエネルギー」を目指していきます。
特定プロセス
マテリアリティを「経営理念を体現し、社会課題を解決するために必要な東京ガスグループの取り組み(経営課題)」と定義し、課題の抽出、リスクと機会を踏まえた重要性の評価、社外との対話、社内での議論を重ね、最終的に7つを特定しました。社外・ステークホルダーから直接のご意見をお聞きし反映すること及び経営において議論を尽くすことを重視しました。
STEP 1 社会課題の抽出・整理
各種国際基準・ガイドライン等※を踏まえて社会課題を抽出・整理
※参照元:国際開示基準・ESG評価機関・他国際機関採択等
(GRI, SASB, ESRS, MSCI, S&PCSA, Sustainalytics, SDGs, WEF)
STEP 2 重要性の評価
リスク・機会や社内外の声を踏まえ、課題の重要性を2軸のマトリクスで評価
※社内外アンケート/インタビュー約50名
検討した項目の例
リスクと機会
●供給エネルギーの脱炭素化
●エネルギーの安定供給・安全性確保
●お客さまのカーボンニュートラル化に資するソリューション提供
●お客さまの防災・災害対策への対応
●エネルギーコスト上昇への対策・対応
●ステークホルダー関係深化
●パートナーシップの促進
●デジタル技術の活用
●イノベーションの促進
●従業員エンゲージメントの向上
●人材確保・育成・適性配置
●当社グループの生産性向上
●DE&Iの促進
●人権の尊重・コンプライアンス徹底
●ガバナンス体制の強化
●情報セキュリティ向上
●自然資本の保全
●多様化する価値観へ対応したソリューション提供
●お客さまの生産性向上に資するソリューション提供
STEP 3 マテリアリティ案をもとにした議論
マテリアリティ案を策定し、議論を重ねる(サステナビリティ委員会、経営会議・取締役会)
STEP 4 妥当性確認
外部有識者との意見交換を通じて、マテリアリティ案の妥当性を検証
STEP 5 決議
ブラッシュアップを加え議論し、取締役会で決議に至る
改定したマテリアリティを中期経営計画等の経営戦略・事業活動に展開し定量的・定性的な目標を設定した上で推進(PDCAを実行)