事業紹介
エネルギートレーディングカンパニー
事業概要
LNG・電力の安定供給と柔軟な取引の両立を目指す
都市ガス原料であるLNG(液化天然ガス)の調達・輸送・取引と都市ガスの製造および発電を担い、エネルギーをお客さまに安定して供給するとともに、トレーディング(市場取引)により収益拡大を図ることを目指しています。
電力分野ではデジタル取引プラットフォームを活用し、ソリューション提供にも注力していきます。
強み
LNG調達契約・LNG基地・LNG船等の
豊富なLNG関連アセット、LNG取扱量、運用力LNG取引におけるネットワーク・信用力 電力事業規模(発電・小売)および
電力トレーディングにおける高度な予測ロジック等のノウハウ
事業戦略
トレーディングおよび資産最適運用(AO&T:Asset Optimization & Trading)
需要や市場環境の変化に柔軟に対応するため、配船や数量調整などの自由度の高いLNGを獲得するとともに、東京ガスグループの保有するLNG調達契約や輸送船、基地などのエネルギー関連資産を最も収益性の高い形で運用することで、LNG市場や電力市場での取引によって新たな収益を生み出すことを目指しています。
LNG市場では、価格変動(ボラティリティ)が高い状況が続く中、2030年に向けてはトレーディング取扱量500万トンを目指しています。
電力分野においては、電源確保のために千葉県袖ケ浦における新たな発電所建設を進めるとともに、需給調整市場や卸取引市場など複数のマーケットでの対応力を高めることで、電力トレーディングにおける収益拡大を図っていきます。
デジタル取引プラットフォームの早期確立
電力分野のエネルギー取引推進に必要なデジタル取引プラットフォームの構築に取り組んでいます。このプラットフォームを軸に、系統用蓄電池など他社リソースのアグリゲーション(複数リソースの統合管理)によるソリューション、系統用蓄電池・再エネ運用の受託などによる利益創出に挑戦していきます。
2024年度の主な取り組み
| 区分 | 主な内容 |
|---|---|
| 海外展開 | ・シンガポールに「TG Energy Trading Pte. Ltd.」を設立し、海外拠点機能を拡充。 |
| 系統用蓄電池事業 | ・系統用蓄電池事業への本格参入(大分県角子原蓄電所起工、広原蓄電所に関するオフテイク契約締結) ・系統用蓄電池の最適運用サービスを提供開始 |
| オフテイク契約 | ・袖ケ浦発電所(千葉県)の竣工により、需給調整力と電源確保体制を強化。 |
用語注釈
LNG(Liquefied Natural Gas):天然ガスを液化したもの。体積が約600分の1に縮小され、運搬がしやすい。
トレーディング(Trading):電力やガスを市場価格に応じて売買する行為。
資産最適運用(Asset Optimization, AO):契約やインフラなどの資産を最も収益性の高い形で運用する考え方。
需給調整市場:電力の需要と供給のバランスを取るための市場。発電量や需要を調整するための取引が行われる。
アグリゲーション:複数の電力リソース(蓄電池、太陽光発電など)をまとめて制御・運用すること。
オフテイク契約(Offtake Agreement):発電した電力を一定量、事前に契約して購入する取り決め。
※2024年度実績に基づく事業概要を掲載。