事業紹介
グリーントランスフォーメーション カンパニー
事業概要
エネルギーの脱炭素化とR&Dを推進
ガスと電力の脱炭素化を目指し、「再エネの電源拡大と高度化技術の開発」「e-メタン※・バイオメタン※の大規模サプライチェーンの構築と革新的メタネーション技術の開発」「PEM(プロトン交換膜)形水電解用CCM(触媒層付き電解質膜、商品名:PEXEM)の開発と販売」「AIも活用したカーボンニュートラル化に資するR&D」の4つのコア領域で、東京ガスグループの強みを活かせる事業・技術開発を推進しています。
2025年3月に発表した「カーボンニュートラルロードマップ2050」の実現に向け、事業ごとのパートナーシップの多様性を重視しつつ、開発過程で生み出す知的財産の獲得や標準化にも取り組んでまいります。
強み
多様なステークホルダーと
築き上げた開発から小売
までのバリューチェーンの
活用燃料電池開発等で培った
水素関連技術と高度な
流体・構造解析技術事業活動の蓄積データを
基盤としたAI活用海外・国内パートナーとの
強固な関係を活かした
技術・事業開発力の
相互補完
事業戦略
再生可能エネルギー
再エネ電源の開発・運営・技術開発を行っており、太陽光・バイオマス・風力などの多様な電源開発を進めています。特に浮体式洋上風力では、国内外のプロジェクトに参画しており、実用化に向けた事業運営手法の確立に取り組んでいます。また、VPPAをはじめとする企業向けソリューションの構築にも取り組んでいます。
(オーシャンウインズ社、プリンシプルパワー社より画像提供)
e-メタン・バイオメタン
北米等を中心に、パートナー企業と連携し、e-メタン※やバイオメタン※の製造・供給体制の構築に取り組んでいます。製造コスト低減のための技術開発を進める他、国内外の制度づくりへも積極的に関与しています。さらに、早期に脱炭素化ニーズがあるお客さまへの、バイオメタン導入にも取り組んでいます。
カーボンニュートラルの実現に向けたR&Dと新規事業創出に向けた取り組み
水電解装置での実験
レーザーによる風況計測
e-メタン製造の革新技術、再生可能エネルギー電源の設計及びオペレーション高度化のための技術開発に取り組みます。都市ガス事業で培った基盤技術にAI等のDX技術を組み合わせ、合理的かつ当社オリジナルのアプローチでカーボンニュートラルの実現を目指します。また、水電解用CCM販売等の新規事業創出にも取り組むとともに、事業戦略に資する知的財産の分析と可視化を目的にIPランドスケープも活用します。
2024年度の主な取り組み
用語注釈
VPPA(Virtual Power Purchase Agreement):仮想的な電力購入契約。再エネの環境価値のみを取引し、実電力は通常系統から供給される仕組み。
e-メタン(合成メタン):水素とCO2から合成される再生可能ガス。都市ガス配管と互換性を持つ。
バイオメタン(RNG: Renewable Natural Gas):食品廃棄物や下水汚泥などのバイオ資源から生成されるメタン。
IPランドスケープ:知的財産情報を活用して技術・競合・市場を分析する手法。