マテリアリティトピックス1 天然ガスを扱うリーディングカンパニーとしてCO₂ネット・ゼロをリード

TOPIC1 カーボンニュートラルLNGの普及・拡大 <気候変動>

天然ガスは、化石燃料の中では最もCO2排出量が少なく、東京ガスグループでは天然ガスを原料とする都市ガスへの燃料転換や、天然ガスの高度利用を進めることでCO2排出削減を実現してきました。さらに2019年度からは、カーボンニュートラルLNGを日本で初めてシェルグループから受け入れ、カーボンニュートラルLNG(以下、CNL)を活用したカーボンニュートラル都市ガスの供給を開始しています。
CNLは、LNG(液化天然ガス)の採掘から燃焼に至るまでの工程で発生する温室効果ガスを、新興国等における環境保全プロジェクトにより創出されたCO2クレジットで相殺(カーボン・オフセット)したLNGです。燃焼させても地球規模ではCO2等が発生していないとみなされるとともに、環境保全プロジェクトは現地での雇用の創出や生物多様性保全等にも貢献します。
東京ガスでは、2021年3月にはパートナー企業14社と共にCNLバイヤーズアライアンスを設立しました。参画企業はCNLを世の中に広く認知させるとともに、投資機関による評価向上や国内各種制度における位置付けの確立に向けて取り組みを推進していきます。このような新たなソリューションの提供を通じて、お客さまと共に「CO2ネット・ゼロ」に挑戦していきます。

地球規模では実質CO2排出量ゼロとみなされるCNL地球規模では実質CO₂排出量ゼロとみなされるCNL

CNLバイヤーズアライアンス CNLバイヤーズアライアンス

カーボンニュートラル都市ガスの導入事例

2019年10月 丸の内ビルディングと大手町パークビルでカーボンニュートラル都市ガスを導入開始
2020年10月 ホテルニューオータニ(東京)のガスコージェネレーションシステムで使用する都市ガスをカーボンニュートラル都市ガスに切り替え
2021年2月 (学)玉川学園の学園内で使用する都市ガスの全量をカーボンニュートラル都市ガスに切り替え
2021年3月 ルミネ大宮でカーボンニュートラル都市ガスを導入開始
2021年4月 ヤクルト本社中央研究所に供給する都市ガスの全量をカーボンニュートラル都市ガスに切り替え



社会へのインパクト

  • 天然ガスの有効利用による CO2排出削減によって気候変動の緩和に貢献
  • 環境保全プロジェクトによって現地の雇用創出や生物多様性、生態系の保全に貢献

SDGs目標8,13,15,17

TOPIC2 再生可能エネルギー電源の拡大 <気候変動>

東京ガスグループは、「CO2ネット・ゼロ」をリードしていくために、国内外において、電源獲得・技術獲得を通じた再生可能エネルギー電源の導入拡大に取り組んでいます。2030年には、再生可能エネルギー電源取扱量(国内・海外、調達含む)を500万kWとすることを目指しています。
2020年度は、米国テキサス州で「アクティナ太陽光発電事業」(63万kW)を取得し、建設から運転開始後の事業運営までを東京ガスグループ主導で手掛けています。国内においては、「伏木万葉埠頭バイオマス発電所」(約5.1万kW)および「市原八幡埠頭バイオマス発電所」(7.5万kW)の取得等を行い、2021年3月現在の再生可能エネルギー電源取扱量は138.3万kWとなりました。
また、遠浅の海域が少ない日本国内では、水深の深い場所でも設置可能な浮体式洋上風力のポテンシャルが大きいと見込まれていることから、洋上風力発電向けの浮体基礎システムであるウインドフロート技術を開発・保有するプリンシプル・パワー社に出資しました。同社が開発・保有するウインドフロート技術は、洋上での安定性に優れるため、今後、同社の技術を活用し、国内外の海域において浮体式洋上風力開発を推進していきます。
なお、東京ガスでは、2020年12月に再生可能エネルギー事業を資金使途としたグリーンボンドを初めて発行しており、調達された資金の一部は「アクティナ太陽光発電事業」等への充当を予定しています。

アクティナ太陽光発電所 アクティナ太陽光発電所

伏木万葉埠頭バイオマス発電所 伏木万葉埠頭バイオマス発電所

洋上風力発電向け浮体基礎システム 洋上風力発電向け浮体基礎システム(Photo courtesy of Principle Power. Artist: DOCK90)



社会へのインパクト

  • 再生可能エネルギー電源の導入によって気候変動の緩和に貢献
  • 再生可能エネルギー関連技術の獲得によってクリーンエネルギーの促進に貢献

SDGs目標7,9,13

TOPIC3 スマートエネルギーネットワークの普及・拡大 <気候変動/安全と防災>

スマートエネルギーネットワーク(以下、スマエネ)は、ガスコージェネレーションシステム(以下、コージェネ)※1を核として地域で使用する熱と電気をネットワーク化するとともに、これらのエネルギーをICTにより的確にマネジメントするシステムです。東京ガスグループでは、スマエネの普及・拡大によって「CO2ネット・ゼロ」および「天然ガスを活用したレジリエンス機能の強化」を推進しています。
2020年4月には、品川開発プロジェクトにおけるエネルギー供給およびエネルギーマネジメントを行うため、JR東日本グループ様と(株)えきまちエナジークリエイトを設立しました。同プロジェクトでは、太陽光・風力発電・下水熱・地中熱・太陽熱等の多様な再生可能エネルギーを活用する他、燃料電池やバイオガスシステムの導入、電力系統の多重化、コージェネや非常用発電機の導入等により、信頼性の高い電力供給、災害時の事業継続性を確保しています。
また、2020年7月には、田町駅東口北地区においてmsb Tamachi田町ステーションタワーNの竣工、スマートエネルギーセンター第一プラントと第二プラントを連携させる熱融通配管の開通、省エネ設備の充実により、スマエネが完成しました。これにより、地域全体での最適な電気・熱供給による省エネ・省CO2が実現するとともに、片側プラントに障害が発生した場合にもう一方のプラントからバックアップすることによる強固な防災性を備えた地区に進化しました。

品川開発プロジェクト 品川開発プロジェクト(画像提供:JR東日本(株))

田町スマエネプロジェクト街区イメージ 田町スマエネプロジェクト街区イメージ


※1 ガスコージェネレーションシステム(コージェネ)とは、クリーンな天然ガスを燃料にした高効率エンジン、タービンや燃料電池により発電し、同時に得られる廃熱を蒸気や温水で取り出し、発電した電気エネルギーと合わせて設置場所に供給する分散型エネルギーシステム。



社会へのインパクト

  • 天然ガスの有効利用による CO2排出削減によって気候変動の緩和に貢献
  • エネルギーの地産地消や分散型エネルギーシステムによって持続可能な都市の実現に貢献

SDGs目標7,9,11,13

TOPIC4 見守りサービスの提供 <顧客価値創造>

東京ガスグループはこれまで、エネルギーの安定供給やガス設備・機器の保安を通じて、安心・安全な暮らしの実現に貢献してきました。近年は、これに加えて、高齢化社会における安心・安全な暮らしの実現に向けて、単身高齢者と離れた場所で暮らすご家族の方に安心を提供する見守り関連サービスを拡充しています。

「くらし見守りサービス」では、開け閉めセンサーを冷蔵庫やトイレドア等に設置することで扉の開閉を感知してご家族のスマホに通知するので、スマホを通して離れて暮らすご家族のくらしを見守ることができます。また、2021年4月に開始した賃貸管理サポートサービス「まもROOM」では、一定期間ドアの開閉がない場合に、入居者のご家族等最大5カ所へメールでその旨をお知らせすることで、入居者の安全を見守ります。

くらし見守りサービスご利用イメージ くらし見守りサービスご利用イメージ

また2021年2月には、エコナビスタ(株)とシニアケアサポートサービス「ライフリズムナビ+HOME」※1の提供を開始しました。これは、エコナビスタ(株)が培った非接触型マットセンサーや温湿度センサー等による計測・解析技術を活用し、離れて暮らすご家族の日々の睡眠状態・生活リズムの見守りおよびエアコンの遠隔操作機能を、専用アプリを通じて提供するサービスです。毎日の睡眠に着目し、見守られる側に心理的、肉体的な負担をかけることなく、睡眠の質や生活リズムをいつでも確認できるため、見守られる側・見守る側、双方に日々の変化に気付きを促すケアサポートを実現します。本サービスは、エコナビスタ(株)の知見・データおよび解析技術に、当社が培ってきた住まいと暮らしに関わる知見を組み合わせて共創したものです。
※1「ライフリズムナビ」はエコナビスタ(株)の登録商標です。

ライフリズムナビ+HOME ご利用イメージ ライフリズムナビ+HOME ご利用イメージ



社会へのインパクト

  • デジタル技術・通信インフラの活用によって健康的な生活の確保に貢献
  • ビジネスパートナーの知見を持ち寄ることによって健康的な生活の確保に貢献

SDGs目標3,9,17

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