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生物多様性保全

生物多様性保全

東京ガスグループは、自然の恩恵の重要性を認識し、将来にわたり享受し続けるために、環境方針に「生物多様性の保全と持続可能な利用の推進」を掲げています。これをもとに、地域社会と連携して生物多様性保全活動に取り組んでいます。

LNGバリューチェーンにおける取り組み

天然ガスの調達から輸送、製造、供給に至るLNGバリューチェーンの各段階で、生物多様性保全のための取り組みを推進しています。特に、多様な生物が集まってくる東京湾周辺では、緑地面接が比較的広い袖ケ浦LNG基地において生物多様性に配慮した緑地維持管理を行っています。これまで、NPO法人「樹木・環境ネットワーク協会」の協力を得て、定期的に緑地維持管理による生物多様性への影響を調査し、間伐によって日当たりの良い地面を確保する他、伐採した木材は昆虫類の生息場として提供、刈草と混ぜて堆肥化し有機肥料として活用する等行ってきました。その結果、チョウや土に住む昆虫、コチドリやセッカ等の鳥類が餌場や休息場所として緑地を活用していることが確認されています。このような取り組みは生物多様性の向上だけではなく、伐採した木材の敷地内での有効利用による廃棄物の発生抑制や化学肥料の削減にもつながっています。

LNGバリューチェーンにおける取り組み

環境・社会貢献活動「森里海つなぐプロジェクト」

「森里海つなぐプロジェクト」は、“つなぐ”をキーワードに、私たちの暮らしを豊かにしてくれている「森」「里」「海」を守る、東京ガスグループの環境・社会貢献活動です。1つ1つの活動が、生物多様性の保全や地球温暖化対策等への効果を生むことに加え、それらが地域間・世界につながることで、より広い社会での持続可能性に通じることを期待しています。2017年のプロジェクト開始からこれまで、「森」における環境教育や「里」での里山保全活動、また「海」におけるアマモ場再生活動を行ってきました。アマモとは海藻の一種で、アマモ場は稚魚の隠れ家となったり生き物の産卵場所になったりと、生物多様性の保全に寄与します。近年ではCO2を吸収・固定するブルーカーボンとしても注目を集めています。
この他、お客さまにご寄付いただいた「パッチョポイント」を原資としたNPO団体等への寄付も行っており、お客さまや地域住民、NPO等各種団体、東京ガスグループ従業員が協働することで、生物多様性保全と持続可能な社会の実現に貢献しています。

里山保全活動 里山保全活動

アマモ場再生活動 アマモ場再生活動

「東京ガスの森」での生物多様性保全活動

東京ガスの森は長野県御代田町にある、カラマツ林を中心に、ヒノキ林、クリ、アカマツ、コナラなどで形成された194haの社有林です。東京ガスの森では、クマタカの飛来やキセワタの植生など希少動植物が確認されており、これら生態系を含む生物多様性保全を目的として2007年から定期的に生物多様性の調査を実施しています。これまで合計約450種のいきものを確認するとともに、森林保全・生物多様性保全の計画づくりに役立てています。

クマタカ クマタカ

キセワタ キセワタ

社会へのインパクト

  • LNG基地における緑地維持管理や、アマモ場再生活動によって、海洋および沿岸の生態系の回復に貢献
  • 森を舞台とした環境教育や里山保全活動によって、生物多様性を含む山地生態系の保全に貢献

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