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2050年カーボンニュートラルに向けて

2050年カーボンニュートラルに向けて

東京ガスグループは、2050年カーボンニュートラルの実現にむけて、天然ガスと再エネの普及拡大による低炭素化に徹底的に取り組むとともに、ガス体エネルギーの脱炭素化を実現するための技術開発を推進します。

カーボンニュートラルロードマップ2050の策定

グループ経営ビジョン Compass2030にて掲げた2050年CO2ネット・ゼロ実現への具体的な道筋として、2024年3月に「カーボンニュートラルロードマップ2050」を策定し、まずは国内供給エネルギーにおいて目指す姿を示しました。「3つのアプローチ」によって、カーボンニュートラル社会へのシームレスな転換を牽引していくことを基本方針として掲げています。

3つのアプローチ

1.ベストミックスの観点「ガスも電力も垣根なく」
天然ガスの高度利用に加えて、ガスはe-methane導入、電力は再エネ拡大を主軸に脱炭素化を推進します。
2.需要側・供給側の観点「お客さまと共に」
お客さま先における再エネ・分散型リソースの導入拡大・有効活用により、お客さまと共に最適なエネルギー利用の形を目指します。
3.イノベーションの社会実装の観点「社会的価値の最適化」
複数の選択肢を保有しながら、S+3E※1の視点で状況に応じて柔軟にイノベーションを社会実装し、脱炭素技術の社会的価値を最大化します。

  • ※1
    日本のエネルギー政策の基本方針であり、安全性を大前提とし、安定供給、経済効率性、環境適合を同時達成する方針を示す。

2050年CO2ネット・ゼロに向けた具体的な道筋として、ガスでは天然ガスの高度利用・サプライチェーン全体の温室効果ガス削減を進めつつ、2030年からはe-methaneを導入拡大し、2040年時点でカーボンニュートラル化率5割を目指します。さらにBECCS※2・DACCS※3、ターコイズ水素※4等のイノベーションを総動員して取り組んでいきます。電力では洋上風力等の再エネの拡大に加え、30年代は火力発電の水素転換等を進め、2040年時点でカーボンニュートラル化率5割を目指します。40年代には火力発電のゼロエミッション化を完了し、カーボンニュートラル化率をさらに高めます。これらに加えて燃料転換や、最新の利用可能な省エネ技術も最大限活用しながら、CO2排出量は2040年6割削減を目指し、国の削減目標達成に貢献していきます。

  • ※2
    Bioenergy with Carbon Capture and Storage
  • ※3
    Direct Air Capture with Carbon Storage
  • ※4
    都市ガス中のメタンを熱分解して得られる水素。この製法では水素と固体炭素に分離されるため、CO2排出がない特徴がある。

カーボンニュートラルロードマップ2050

カーボンニュートラルロードマップ2050

「責任あるトランジション」実現のため「減らすために、増やします」

社会を支えるエネルギー企業グループとして、経済性や安定供給等の観点から社会に過度な負担をかけずにカーボンニュートラル社会へ移行する、「責任あるトランジション」を実現していくことが大切だと考えています。
2030年代に向けた「責任あるトランジションの実現」として、当社グループでは、低炭素な天然ガスへのシフト・高度利用を徹底します。具体的には、最新鋭の高効率LNG火力発電をはじめ、他の化石燃料よりも低炭素な天然ガスへの燃料転換を推進し、天然ガスのエネルギーを無駄なく使う高度利用を進めることで、お客さま先のCO2を削減します。その結果、当社グループの事業活動に伴うCO2排出量(Scope1,2)は増えることになりますが、お客さま先、ひいては社会全体のCO2削減に貢献します。

東京ガスグループと社会全体の排出量の関係(対象:事業活動に伴うCO2排出量Scope1・2)

社会へのインパクト

  • 「天然ガスの高度利用」によって、エネルギーへのアクセスを確保しながらトランジションを加速することに貢献
  • 「ガス・電力の脱炭素化」に向けた技術開発によって、インフラ改良や産業改善を通じた持続可能性の向上に貢献

SDGs7 9 13 17

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