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メタネーション実証試験

メタネーション実証試験

本格的な脱炭素社会の到来に向けて、ガスのカーボンニュートラル化を実現するメタネーションという技術の開発・実証を推進し、将来的に天然ガスをカーボンニュートラルなe-methane(イーメタン)に置き換えるための準備を進めています。

「e-methane」で都市ガスの脱炭素化を目指す

水素とCO2を原料に、メタネーションという技術を用いて合成したメタン(都市ガスの主成分)をe-methaneと言います。e-methaneは、燃焼によって排出されるCO2と合成に使ったCO2が相殺されるため、利用しても大気中のCO2が増加しません。e-methaneは民生・産業部門の消費エネルギーの6割を占める熱需要の脱炭素化に大きく貢献します。
また、e-methaneは都市ガス導管やガス機器等の既存インフラや技術等を活用できるため、脱炭素社会実現のための追加的社会コストを抑制できるという特徴があります。既存インフラ・設備や技術を活用し、ガスの脱炭素化を実現することは、東京ガスグループの責務・使命であると捉えています。

e-methaneによるCO2排出削減効果

e-methaneによるCO2排出削減効果

社会実装に向けた道筋

2021年度より小規模メタネーション実証試験を開始し、国内地産地消モデルや革新的メタネーション技術を検証しています。また、2030年に1%のe-methaneの国内導入とその後の拡大に向けて、海外でのe-methane製造プロジェクトの推進と国家間サプライチェーンの構築を進めています。
サプライチェーンの構築に向けては、フラッグシッププロジェクトとして日米コンソーシアムで進める米国ReaCH4プロジェクトを推進しています。また、東南アジア、豪州、中東等でも現地企業と連携しながらプロジェクトを推進しており、将来を見据えた調達先・調達量の拡大を進めていきます。このようにe-methaneの調達エリアを分散・多様化させることで、安定供給を守るビジネルモデルを将来にわたって堅持し、エネルギー事業者としての責務を果たし続けていきます。

社会へのインパクト

  • メタネーション技術開発によるガスのカーボンニュートラル化によって、気候変動の緩和に貢献
  • 既存インフラの最大限活用による社会コスト最小化によって、安価で公平なエネルギーへのアクセスを通じた経済発展に貢献

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