東京ガスグループトピックス

CO2を吸収する「ブルーカーボン」に注目◆アマモ場再生活動を日本テレビグループさまと共同実施

2023年6月8日

東京ガスは2023年5月21日、「森里海つなぐプロジェクト」の一環として、横浜市金沢区で、アマモ場再生活動を日本テレビグループさまと共同で行いました。

「森里海つなぐプロジェクト」とは?

「森里海つなぐプロジェクト」は"つなぐ"をキーワードに、私たちの暮らしを豊かにしてくれている「森」「里」「海」を守る東京ガスグループの環境・社会貢献活動です。

地域の皆さまやNPO、東京ガスグループの従業員やその家族とともに、地球温暖化防止や生物多様性保全につながる活動を楽しく実施しており、"つながり"に心からの「ありがとう」を言いあえる社会を目指します。
「アマモ場再生活動」イベントは「森里海つなぐプロジェクト」の海の活動の柱として、2017年度より開始しています。

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「アマモ場再生活動」とは

海中のアマモ

「アマモ」は浅い海底の海草の一種で、海の生き物を育む”海のゆりかご“です。
アマモがたくさん生えている場所は「アマモ場」と呼ばれ、アマモの生育していない海底に比べて、透明度が高いと言われています。

アマモ場は、稚魚が敵から身を隠すための隠れ家となったり、生き物が卵を産み付ける産卵場所になったりと、生物多様性の保全に寄与しています。さらに、魚介類にとっての餌場、住処として、首都圏で言えば江戸時代から食卓を支えてきた重要な植生と言えます。

近年では、アマモはCO₂を吸収・固定して地球温暖化の緩和に役立つ「ブルーカーボン」としても注目を集めています。

 

アマモの花枝(真ん中に粒状の種子が見える)

アマモは、陸上の植物と同じく花を付け種ができます。この種がついた枝を「花枝(はなえだ・かし )」と呼び、 6月頃に採取した花枝は「水槽の中」で種子が放出されるまで数か月熟成します。
そして11月頃に種を海中にまく、この循環を繰り返すことでアマモ場再生につなげていきます。

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アマモ場再生活動・当日の様子

今回のアマモ場再生イベントは、開局70周年を機に「日本列島ブルーカーボンプロジェクト」を発足した日本テレビグループさまと共同で実施しました。

当日は同プロジェクトのPRキャラクター、そらジローファミリーの「うみスケ」も来場し、参加者とふれあい会場を盛り上げました。
また、全体進行・活動指導は、日本テレビ「ザ!鉄腕!DASH!!」内の人気企画”DASH海岸”でおなじみの、海洋環境専門家の木村尚さんが務めました。

当日は東京ガスグループで働く社員とその家族、日本テレビグループのみなさま、NPO・関連省庁の方々など約100名参加いたしました。

海中のアマモ

アマモの花枝(はなえだ・かし)

約 2,200 本の花枝を採取

プランクトンを観察する参加者

海の生き物解説(写真はフグ)

日本テレビ「日本列島ブルーカーボンプロジェクト」のPRキャラクター「うみスケ」も来場

当日は 約1時間で 約 2,200 本の花枝を採取。花枝1本に約20個の種子がつくと言われていることから、約44,000個の種子を採取したことになります。これらの種子は 1~2ヵ月ほど海中で成熟させ、今夏に種の選別を行い、秋には東京湾に種まきを行う予定 です。

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日本テレビ『news every.』でも紹介されました!

日本テレビ『news every.』でも今回の活動が紹介されました。ぜひご覧ください。

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参加者の声

参加された方の声をご紹介します。

・アマモの花枝採取をした際、花枝についたプランクトンなど生物を見る事ができ、ブルーカーボンとしての役割はもちろん、アマモが海の環境に重要な役割を果たす「海のゆりかご」であること事を体感できた。

・アマモの花枝採取に加え、様々な種類の海の生き物を間近に見られたことで、海の環境を守らなければならない事に実感が湧いた。友人や家族ともまた参加したい。

・子どもたちが、アマモに付いているプランクトンの観察や魚の観察に特に興味をもっていた。専門家の方が常に近くで海や生き物の事をいろいろと教えてくださり、親子ともまたとない貴重な学びとなった。

・生き物を水面の上から見る事ができ、以前来た時より海がきれいになっていると感じた。微力ながらそこに貢献できている事はうれしく、継続して活動に参加していきたい。

・多くの方々とともにアマモ場再生活動に参加する事で、未来につながる活動に一員として貢献する事ができたのが嬉しかった。

東京ガスグループは2023年2月に、グループ経営理念に基づき戦略・ビジョンの前提となる、「事業活動を通じて中長期的に取り組むべきサステナビリティ上の重要課題(マテリアリティ)」をグループ中期経営計画において公表し、7つマテリアリティのうちの1つとして「地球環境の保全」を位置づけました。

東京ガスグループはこれからも『森里海つなぐプロジェクト』「アマモ場再生活動」を「地球環境の保全」につながる活動として、温暖化対策はもとより、生物多様性保全や持続可能な食の確保、地域活性化、循環型社会の形成など多様な社会課題の解決やSDGsへの貢献に取り組んでいきます。

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