東京ガストピックス

脱炭素社会の実現に向けて◆メタネーション実証試験を開始

2022年4月22日


2022年3月より東京ガスは、東京ガス横浜テクノステーション(横浜市鶴見区)のメタネーション施設にて、実証試験を開始しております。

1.メタネーションとは

「メタネーション」は、水素(H2)と二酸化炭素(CO2)を原料に、都市ガスの主成分であるメタン(CH4)を合成する技術です。

メタネーションによって作られたメタンを「合成メタン」と呼び、この利用(燃焼)によって排出されたCO2と、メタネーションのために回収されたCO2が相殺されるため、大気中のCO2は増加しません。


東京ガスでは、複数の革新的メタネーション技術の開発を予定しています。


原料の水素も、再生可能エネルギー由来の電力で水を電気分解してつくることで、製造過程でもCO2を排出させることなく作る水素「グリーン水素」を用います。

東京ガスは、現在の都市ガスの原料である天然ガスを、この合成メタンに置き換えることで、脱炭素化を目指しています。

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2.東京ガス横浜テクノステーション メタネーション施設

東京ガス横浜テクノステーション(横浜市鶴見区)

メタネーション施設の開所式

東京ガス デジタルイノベーション本部
水素・カーボンマネジメント技術戦略部長 矢加部

2022年3月23日東京ガス横浜テクノステーション(横浜市鶴見区)にて、メタネーション施設の開所式を行い、東京ガス デジタルイノベーション本部 水素・カーボンマネジメント技術戦略部長 矢加部より、「ここ横浜にて、水素と合成メタンの地産地消、さらにはCO2の循環モデルを構築し、全国に発信していきたい。」と挨拶しました。
 
 

日立造船製のメタネーション装置(製造能力12.5Nm3/h)を導入しています

水素タンクとCO2タンク

カーボンストックファニチャーのベンチを設置したPR室

合成メタン(CH4)と都市ガスの燃焼デモンストレーション

メタネーション施設内には「“都市を森林の貯蔵庫に還す”ことをコンセプトにした家具カーボンストックファニチャ—」のベンチを設置したPR室も設けております。

合成メタンと都市ガスの燃焼デモンストレーションの実演なども実施し、メタネーションの実証実験の場としてだけではなく、メタネーションの普及・発展のためにも活用していきます。

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3.<特別公開>メタネーション設備の導入の様子(タイムラプス)


メタネーション設備の導入の様子(タイムラプス)

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4.メタネーション実証試験の開始と今後の展望

メタネーション施設

東京ガス デジタルイノベーション本部長 木本

東京ガス デジタルイノベーション本部
水素・カーボンマネジメント技術戦略部 今成

メタネーション実証試験は、再生可能エネルギー由来の電力調達から合成メタンの製造・利用までの一連の技術・ノウハウの獲得、各装置の実力値や課題の把握、システム全体での効率等の知見獲得を目的に実施します。

メタネーションの既存技術の実証に加え、より一層の高効率化や低コスト化が期待できる革新的メタネーション技術についても、国立研究所、大学、企業などさまざまな機関と連携して技術開発を進め、早期の実証試験の開始、実用化を目指していきます。

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5.横浜市等との連携による地域のカーボンニュートラル化に向けた検討

東京ガスでは、横浜市等との連携による地域のカーボンニュートラル化・脱炭素化に向けた地産地消モデルの検討や、より大規模な実証試験、サプライチェーンの構築に向けた課題抽出と解決策の検討も進めています。

末広地区内にある横浜市資源循環局 鶴見工場(ごみ焼却設備)の排ガスの中から分離回収するCO2(主にバイオマス由来※1)や、横浜市環境創造局 北部下水道センターの消化ガス(下水汚泥を処理する過程で発生するバイオガス※2)、再生水(下水処理した水をろ過した水)など環境負荷の低い資源を原料として横浜市から提供を受け、メタネーションの原料としてだけでなく、資源として有効利用する技術(CCU技術)の確立に向けた実証試験を実施します。

これにより、環境面・コスト面などの有効性についても検証を行い、将来の脱炭素化へ向けて技術開発を推進していきます。

横浜市資源循環局 鶴見工場

※1…バイオマス:生物資源(bio)の量(mass)を表す。再生利用可能な生物由来の有機性資源(石油などの化石資源を除いたもの)
※2…バイオガス:廃棄物・食品残渣(生ごみ等)、下水汚泥などから作られるメタンを主成分とした可燃性ガス

東京ガスグループは、経営ビジョン「Compass2030」において「CO2ネット・ゼロへの挑戦」を掲げており、メタネーション・水素技術を自社コア技術として確立することを目指し、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

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