東京ガスグループトピックス
社会課題解決と価値創造へ◆食品ロスを削減し社会貢献につながるショッピングサイト
2022年6月18日
東京ガスでは、エネルギー供給だけでなく、お客さまの暮らしや社会に役立つさまざまな新規サービスの検討・開発を行っています。
そのひとつが2019年4月にオープンした、「食品ロス」「商品廃棄」という社会課題の解決に貢献する「社会貢献型ショッピングサイト『junijuni』」。東京ガスがなぜこういった事業に取り組んでいるのか、また、今後の展望についてご紹介します
東京ガスの社会課題解決・価値創造への取り組み
東京ガス デジタルイノベーション本部価値創造部は、「快適な暮らしづくり」と「環境に優しい都市づくり」に貢献し、お客さまの暮らし全般を支えられる企業になるという東京ガスの理念のもと、次代に求められる新しいサービスを開発することを使命としています。
東京ガスは、大正時代から料理教室を開催しており、「食」に関わりの深い企業として、「食育」や「エコ・クッキング※1」にいち早く取り組んできたこともあり、食品ロスに関しては強い課題意識を持っていました。
そこで、社会課題のひとつ「食品ロス」「商品廃棄」といった課題解決に貢献できるサービスを検討していたところ、SynaBiz様※2とお会いし、プロジェクトがスタートしました。
※1…エコ・クッキングは東京ガス(株)の登録商標です。
※2…2021年度に株式会社SynaBizから株式会社ネットプライスに事業譲渡されました。
意外と知られていない廃棄の「1/3ルール」
日本国内で廃棄されている食品ロス(まだ食べられるのに廃棄される食品)は、643万トン※3にのぼります。これは、世界の食糧援助量のおよそ2倍にあたる量です。
「賞味期限」が過ぎていると、“食べてはいけない”、“危険だ”と考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。 この「賞味期限」が多くの食品ロスを生み出している一因と言われています。
皆さんは、メーカーと小売店の間で「3分の1ルール」という廃棄に関する商慣習があるのはご存知ですか?
消費者が賞味期限に敏感であることの弊害として、賞味期限切れの商品が店頭に並ぶのを 小売店が避けるため、メーカーと小売店の間で「3分の1ルール」という商慣習があり、期限間近でなくても食品廃棄が起きているのが現状です。
「賞味期限」は必ずしも食べられなくなるという期限ではありません。賞味期限切迫商品から大量の食品ロスが生まれているのだとすると、そのような商品から積極的に消費すべきであるとも言えます。
そのような背景から、賞味期限が近い商品、または、箱にキズやつぶれがあったり、旧パッケージのため店頭に並ばない商品を、積極的に販売することで、近年問題視されている廃棄の削減へ貢献することを目指しました。
※3…環境省ホームページより http://www.env.go.jp/press/106665.html
社会貢献型ショッピングサイト「junijuni」とは
社会貢献型ショッピングサイト「junijuni」は、「まだ食べられる」、「まだ使える」にも関わらず、訳あって処分対象になってしまう商品をメーカー様から買い取り、会員の皆様にお届けするというしくみです。
また、本サイトで販売する商品の価格には、社会課題の解決に取り組む各種団体等への寄付金が含まれています。
お客さまは、その寄付金の寄付先を商品購入の際に選択し、寄付ができるため、商品の購入と寄付金の連動を通じて社会課題解決に貢献することもできるようになっています。
本サイト名の「junijuni」(読み方:ジュニジュニ)は、2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)における「12 つくる責任、つかう責任」に本サイトの趣旨が合致することから、12(ジューニ)に重ねて命名したものとなっています。
社会貢献の輪を広げるために
社会貢献型ショッピングサイト「junijuni」ではさらなる社会貢献の取り組みを進めています。
新型コロナウイルス感染症の影響で販路に困っている生産者や販売者の方に『junijuni』を活用していただきたいと、『コロナに負けない! 生産者・販売者をみんなで応援! 買って応援特設サイト』を設けて、サポートを実施いたしました。
また、新型コロナウイルスの影響で臨時休校中のお子さんと家族を支えるための緊急支援募金や、生活に困窮する世帯を支援するフードバンク3カ所への食品の寄贈なども実施しています。
社会貢献型ショッピングサイト「junijuni」は皆様にご好評をいただき、2022年4月にサービス開始から3周年を迎えました。いままで、計1,081,448円を支援先団体に寄付しております。(2022年4月末現在)