東京ガスグループトピックス
より幅広いニーズに対応!電気自動車充電サービス「EVrest」より新料金メニューが誕生
2025年5月20日
昭島市立昭和公園立体駐車場におけるEVrest対応充電設備設置箇所
東京ガスグループの電気自動車(以下「EV」)の充電サービス「EVrest(イーブイレスト)」は、充電環境を拡充することでEVの普及拡大に繋げ、脱炭素社会の実現に貢献することを目指しています。
2025年3月より、より幅広いニーズに対応することが可能な新料金サービスの提供をスタートしました。今回はその内容をお伝えします!
電気自動車充電サービス「EVrest」とは
「EVrest」のサービスモデル
「EVrest」は、電気自動車(EV/PHEV)ユーザーさま・オーナーさま間で充電料金および充電に要する電気代等の精算が完結するモデルで、オーナーさまが必要な資材として専用の遠隔制御ユニットとQRコードの2つを導入することで、EV充電環境を提供するサービスです。ユーザーさまが充電に使われた電気代相当の料金をオーナーさまに返戻する点が特徴で、オーナーさまにとってはユーザーさまが充電した電気代をスムーズに徴収できる手離れの良い仕組みになっており、EV充電環境を普及させる上で必要な受益者負担のスキームを実現しています。
将来的に電気自動車の増加が見込まれる中、地域のインフラとして施設利用者さまの満足度や駐車場利用率向上、環境問題への取り組みとして、より広く活用されていくことを目指しています。
オーナーさまの声を受けて。新料金メニュー開発の背景
新メニューの開発前は、「EVrest」は全てのスポットにおいて同じ充電単価でEVユーザーさまに課金し、EV充電器に電力を供給する電気契約をしているオーナーさまに対しても固定単価で電気代を返戻していました。
オーナーさまからは、昨今の電気代の高騰や、(市場連動型プランをご契約されている場合では)一律の固定単価の返戻では「電気代相当」金額とは現実的に乖離があるといったご意見をいただくケースが度々ありました。また、賃貸オーナーさまの中にはこの仕組みを利用して収益化を見込み、返戻単価の増額を望まれる声もありました。
サービスを運営している「EVrest」としては、返戻単価はEVユーザーさまの充電料金から支払いをしていることから、返戻金の変動に伴い充電料金も変動する必要があります。しかし、従来の「EVrest」のメニューでは充電料金は場所に関わらず一定であるため、料金プランの変更には料金プランの再策定やシステム改修などが必要であり、変更のハードルが高い状況でした。
従来アプリとは別に新アプリを開発!より幅広いニーズに応える新料金メニューを実現
EVrestの利用料金※(2025年5月時点)
上述の課題を受け、オーナーさまのニーズを満たせる料金設定が可能なプラットフォーマーであるジゴワッツ社の協力のもと、料金設定に柔軟性を持たせるアプリ「EVrest Blue」を新たに開発しました。既存のアプリは「EVrest Green」と名前を変えてそのまま提供することで、現状のプランで満足いただいているオーナーさまには変更の負担がなく、料金の柔軟性を望まれるオーナーさまには新たに提案できるよう、幅広いニーズを踏まえた新料金メニューを展開できるようになりました。
※:全て税込価格です。本サービスの 「kWh相当」は、充電時間(実充電時間または当社が指定する充電器についてはユーザーが指定した充電時間)と充電器の定格出力等から算出したものであり、実際にコンセントや充電器において計量器を使⽤して電力量を測定した「kWh」とは異なります。
担当者の声
ソリューション事業推進部DERマネジメント事業グループ 小出文隆
2025年3月から昭島市立昭和公園立体駐車場やTHE OUTLETS SHONAN HIRATSUKAでサービス展開しており、両施設で順調にご利用いただいています。商業施設のため、休日の需要が高く、1日に複数回ご利用いただく方もいます。
充電料金と返戻金の側面で、より幅広いニーズに対応した提案が出来るようになりましたが、それ以外にもオーナーさまからは導入コストの低減や補助金対応のご要望もいただいていますので、より設備導入のハードルを下げるための施策を打ち出していきたいと考えています。
東京ガスは、「ソリューションの本格展開」に向け、ソリューション事業ブランド「IGNITURE」を立ち上げました。「IGNITURE」の下で展開するソリューションにより、ご家庭、法人、地域・コミュニティのお客さまが、「最適化による経済性・利便性・効率性向上などでさらに豊かな未来」と、「脱炭素・レジリエンス向上などでサステナブルな生活・事業」を、無理なく両立できます。
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