東京ガスグループトピックス

300回航海を達成!◆LNG船「エネルギー フロンティア号」

2023年7月17日

2023年6月12日、東京ガス根岸LNG基地にて、LNG船「ENERGY FRONTIER(エネルギー フロンティア)号」300回航海の記念式典が開催されました!
海外から都市ガスの原料となるLNGを運ぶ「LNG」船。式典の様子とあわせて、「LNG船」の特徴や「エネルギー フロンティア号」の軌跡もご紹介します!

海外から天然ガスを運ぶ「LNG船」

都市ガスの主要な原料である LNG(液化天然ガス/Liquefied Natural Gas)。
石炭・石油が主流だった、今から54年前の1969年に、東京ガスはアラスカから日本で初めてLNGを輸入しました。現在では東南アジア、豪州、米国などをはじめ世界の各地からLNGを輸入しており、調達先は16プロジェクトにも及びます。(2023年7月現在)

1969年に日本へ初めてLNGを輸送した「ポーラ・アラスカ号」




独立球形タンク方式(モス型)

自立角形タンク方式(SPB)

海外で採掘された天然ガスは、-162度まで冷却し液体に(LNGに)することで、体積が1/600まで小さくなります。

そのLNGを日本に輸送するのが「LNG船」です。東京ガスでは、船体から独立した球形タンクを搭載した「独立球形タンク方式(モス型)」と、甲板下に独立した方形タンクを搭載した「自立角形タンク方式(SPB)」の2種類のLNG船を計10隻、自社管理船として保有しています。

LNG船は海外でLNGを荷積したのち、時速約35kmの速さで、日本にLNGを輸送します。

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LNG船「エネルギー フロンティア号」

LNG船「エネルギー フロンティア号」

東京ガスの子会社である東京エルエヌジータンカー株式会社が保有するLNG船「エネルギー フロンティア号」は、全長289.5メートル、幅49メートルの「モス型」のLNG船で、20万件の家庭の年間ガス使用量に相当する、天然ガス約8,700万㎥を積載することが可能です。

「エネルギー フロンティア号」は2003年9月16日に竣工、同日にマレーシアに向けて出航しました。その後、9月25日にマレーシア・ビンツル基地にて初積荷を実施し、翌26日にLNGを満載して同港を出港し、10月2日に東京ガス袖ケ浦LNG基地に初入港しました。

東京ガス袖ケ浦LNG基地

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エネルギー フロンティア号300航海の記念式典を開催

エネルギー フロンティア号ブリッジにて

6月12日、根岸LNG基地にてエネルギー フロンティア号300回航海の記念式典が開催されました。記念式典は船上で開催され、本船船長、機関長をはじめとした船員のほか、エム・オー・エル・エルエヌジー輸送(株)取締役執行役員、(株)商船三井副ユニット長、根岸LNG基地関係者、東京エルエヌジータンカー(株)業務部長らが出席しました。

エネルギー フロンティア船はTLTが初めて100%保有する自社船として2003年9月16日に就航して以来、約20年間にわたって安全運航を続け、300回航海の節目を迎えることとなりました。

近年は、コロナ禍における運航上の制約に確実に対応するだけでなく、LNGトレーディング拡大に伴って、重要性が高まりを見せる運航柔軟性へも貢献しながら、東京ガスのエネルギー安定供給において重要な役割を果たしてきました。

エネルギー ナビゲーター号(2008年6月竣工)

エネルギー リバティ号(2018年10月竣工)

「エネルギー フロンティア号」をはじめとするLNG船は、これからも、みなさまに安定してエネルギーをお届けするために、航海を続けていきます。

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