東京ガスグループトピックス

今日は「山の日」◆SDGs15:豊かな森づくりへの取り組み

2021年8月8日

こんにちは。東京ガス サステナビリティ推進部 久米村です。
8月8日は「山の日」。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という趣旨で2016年から施行されている国民の休日です。
通常は「山の日」は8月11日ですが、今年2021年に限り8月8日となっています。

東京ガスグループでは長野県御代田町にある194haの森林「長野・東京ガスの森」を管理しています。
本日は、「長野・東京ガスの森」での豊かな森づくりに向けた取り組みをご紹介します。

「長野・東京ガスの森」とは

長野・東京ガスの森

長野・東京ガスの森は、長野県御代田町にある標高1000m~1230mの尾根・沢を含む194ha (東京ドーム約40個分)の森林です。
森の約7割は、人為的に植林した樹齢40年程度のカラマツ林です。このほかに植林したヒノキ林、クリやアカマツ、コナラなどの自然林(二次林)があります。

敷地内に沢がいくつか点在。イワナの生息も確認。

静かで落ち着いた雪景色の森。

さわやかな緑が目にまぶしい。

木造平屋約40坪。休憩室、トイレ、流し台を備える。

44畳の広さ。ミーティングや天候急変時の避難に利用。

歩きやすいよう土を踏み固めた遊歩道。2ルート合計3kmを整備。

 

東京ガスでは、人手をかけ計画的に森を管理していくことで、大きく木々が育ち豊かな生態系の森にできると考え、2005年に「長野・東京ガスの森」を開設して以来、間伐や枝打ちなどの手入れ、広葉樹を主体とした植樹、生息する動物・植物のモニタリング調査など、様々な方と一緒に、豊かな森づくりをめざしてきました。

その具体的な取り組みを「森林保全」と「生物多様性保全」の大きく二つに分けてご紹介します。

「森林保全」の取り組み

間伐の様子

森は手入れをしないと、日光が行き届かず、木々や様々な生き物が育ちにくい森となってしまいます。そこで地元の森林組合に委託し、日光がよく届くように樹木の一部を伐採し、残った森の樹木の生育を促す「間伐」を実施しています。

 

間伐材の活用

東京ガス本社ロビー

東京ガスでは、この間伐した木を有効活用しています。東京ガス本社ビルのロビーにあるソファーは東京ガスの森の間伐材を活用して作られたものです。

 

森林保全に向けた取り組み

また間伐とあわせて、木の成長を妨げる雑草を取り除く「下草刈り」、新たな樹木を植える「植樹」なども行い、定期的に人が関わることで豊かな森づくりへ向けた取り組みを続けてきました。

 

豊かな森には「のびのび育った木がCO2を吸収する」「多様な生きものを育む」「豊かな水をつくる」といった特長があります。
森に雨が降ると、雨水は土の中に蓄えられ、長い年月をかけて地下水となったあと、ゆっくりと川に向かって流れます。豊かな森の土の中を通った水は、化学物質が取り除かれ、また岩石の間を通ることにより、ミネラルを含む、きれいでおいしい水となります。豊かな森をつくることは、私たちの生活にも関係することなのです。

 

「生物多様性保全」の取り組み

「長野・東京ガスの森」には、たくさんの生きものが棲んでいます。生物多様性保全活動の一つとして、NPOや地元の生態系調査会社の協力を得て、2007 年度から野生動物や鳥の調査、2008年度から植物の調査を行っています。

センサーカメラ設置実施

センサーカメラ設置

アズマモグラ塚

ホンドジカ足跡

シカ

ツキノワグマ

クマタカ

ノウサギ

動物の調査は、森の中に設置したセンサーカメラ(自動撮影装置)により、たくさんの種類の哺乳類や鳥類の生息状況等について確認しています。

キセワタ

カイジンドウ

タチツボスミレ

シロバナエンレイソウ

タマアジサイ

アヤメ

クリンソウ

カラマツ

全景

植物の調査では、草本植物の現状や環境省・長野県版レッドデータブックに掲載されている希少植物が生息していることを確認しています。
豊かな森になっているかを検証するために、これからも森の生きものの調査を継続していきます。

今後の利活用

 

これまで長野・東京ガスの森を森林保全(森を元気にする)、生物多様性保全(生きものを育む)の場として活用してきました。
これからは自然環境を保護しながら、社会課題を解決する場、テストフィールドとして、活用を進めていく予定です。

健全で豊かな森を保つこと。それはエネルギー企業である東京ガスの使命です。これからも森を通じて、持続可能な社会に貢献します。
 


▼「長野・東京ガスの森」詳細はこちら
https://www.tokyo-gas.co.jp/env/forest/

ページトップへ