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第17回キッズデザイン賞「奨励賞 キッズデザイン協議会会長賞」受賞!◆家庭でのCO₂排出量を5%削減した「省エネ教育プログラム」

2023年10月12日

9月20日、東京ガス都市生活研究所が推進する「省エネ教育プログラム」(脱炭素型ライフスタイル推進 省エネナッジ教育)が、第17回キッズデザイン賞において、「奨励賞 キッズデザイン協議会会長賞」を受賞しました。
家庭でのCO₂排出量5.1%削減効果が確認できた「省エネ教育プログラム」とは?受賞によせた担当者のコメントもあわせてご紹介します!

キッズデザイン賞「奨励賞 キッズデザイン協議会会長賞」を受賞!

キッズデザイン協議会会長 坂井和則様(右)から賞状の授与をうける東京ガス都市生活研究所 三神所長

キッズデザインマーク

キッズデザイン賞は、多様なステークホルダーとともに子どもの未来が持続的で明るいものであるように、「子どもたちが安全に、そして安心して暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・サービス・空間・活動・研究の中から、子どもや子育てに関わる社会課題解決に取り組む優れた作品を顕彰するものです。

2023年度に開催された第17回キッズデザイン賞では、受賞作品258点のうち、優秀作品37点が選出され、「奨励賞 キッズデザイン協議会会長賞」として、東京ガスの取り組み「省エネ教育プログラム」が選出されました。

作品名 脱炭素型ライフスタイル推進 省エネナッジ教育
賞名 奨励賞 キッズデザイン協議会会長賞
※3つの部門テーマそれぞれにおいて、優れていると評価された作品に贈られる賞です
部門 子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門 消費者育成部門
受賞理由
(審査員コメント)
省エネルギー教育は学校現場でも重視されるプログラムのひとつであるが、それが家庭での行動にも
影響することを示しており、結果としてCO₂排出量が減ることが明らかになった点で社会提案性が高い。
4年間で1万人の子どもが受講しており、リサーチとしても信頼性がある。

「省エネ教育プログラム」とは

本プログラムの教材

省エネ教育後のCO₂削減効果(ガス・電気合計)※

脱炭素社会実現に向け、家庭での省エネ行動を定着させるためには、学校での環境教育や持続可能な社会の創り手の育成が求められています。
「省エネ教育プログラム」はそうした社会課題解決に向け、東京ガス都市生活研究所と株式会社住環境計画研究所が2017年度から2020年度の環境省の実証事業で開発したもので、ナッジ理論(行動を強要するのではなく、そっと促すことでより良い選択を自発的に取れるようになる)など行動科学の先進的な知見を取り入れたことが特徴です。学校教育で実施することにより、家庭のCO₂排出量を約5%削減することが確認されています。※

プログラム実施の様子

「省エネ教育プログラム」は、神奈川県秦野市では9月から、東京都昭島市では10月から、公立小中学校で実施されています。

※CO₂>排出量は、ガス・電気消費量に排出係数を乗じて算出。小学生・中高生向けプログラムの教育を4回実施後のガス・電気のメーター値(各世帯の実測値)と、ベース値(外気温の影響を考慮するため地域・エネルギー種別の気温感応モデルに基づくベースライン推定値)の比較

東京ガス担当者のコメント

“脱炭素”は国や自治体、企業が推進するもの、と思われがちですが、生活者一人ひとりの行動変容なくして、実現は不可能です。

東京ガス都市生活研究所が行った調査では、10代の約4割が、環境を意識するようになったきっかけとして「学校での環境に関する授業」を挙げており、学校教育の影響がいかに大きいかが伺えます。省エネに関する授業は数多くありますが、本気で脱炭素社会の実現を目指すためには、本研究で示したようなエビデンスに基づいた教育を普及させていく必要があると考えています。

子どもたちが安心して暮らせる豊かな地球環境を未来に残すため、この度の受賞を契機に、「省エネ教育プログラム」の社会実装をさらに加速させていきたいです。

受賞作品の展示と東京ガス都市生活研究所研究員 笹岡


秦野市での指導者養成講座の様子

東京ガスは、今後も自治体等と連携し、本プログラムの普及に取り組むとともに、CO₂排出量削減や、環境意識の向上に貢献してまいります。

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