東京ガスグループトピックス
フランス滞在中の運命的な出会い◆渋沢栄一とパリのガス灯
2021年8月14日
渋沢栄一の生涯を描く、大河ドラマ「青天を衝け」。現在、パリ万国博覧会の使節団の一員として、栄一がフランスに渡った時の出来事が放送されています。
東京ガスの創設者でもある渋沢栄一。実は、このフランス滞在中に栄一とガスを結びつける運命的な出会いがありました。
渋沢栄一とガス灯の出会い
1867(慶応3)年、幕府のパリ万博使節団の一人として、フランスに渡った渋沢栄一。
この時に栄一は初めてガス灯を目にし、近代都市の象徴としてパリの街を輝かせていたガス灯の美しさに感銘を受けます。特にコンコルド広場でのガス灯は強く印象に残り、渡航の日記にも記すほどでした。
その後、渋沢栄一は、1874(明治7)年に始まった東京のガス事業の創生期から責任者を務め、35年間にわたりガス事業の成長を主導していく事になります。
ガスの普及につとめた栄一の脳裏には、かつてパリで目にし感銘を受けたガス灯の輝きがあったのかもしれません。
ガス灯輝くフランスの景色が東京で?
渋沢栄一が感銘を受けた、パリの街を照らすガス灯。じつは東京でも、それに通ずる光景が見られることをご存じですか?
東京の渋谷区・目黒区にまたがる複合施設、恵比寿ガーデンプレイス。
その敷地内のフレンチレストラン「ジョエル・ロブション」正面の広場「シャトー広場」ほかに計6基のガス灯があります。
実はこのシャトー広場は、恵比寿ガーデンプレイス建設プロジェクトにおいて、「フランス文化をそのまま日本に紹介するシャトー(貴族の城館)」というコンセプトに基づき計画が進められたもので、ガス灯は東京ガスが設置したものです。
お近くにお寄りの際は、ぜひこちらに立ち寄ってフランス旅行気分を味わってみてはいかがでしょうか。
フランスのガス灯に関する史料をご紹介
今日は東京ガスガスミュージアム所蔵の「フランスのガス灯」に関する史料をご紹介します!
東京ガス ガスミュージアム
東京都小平市にある東京ガスの企業館「ガスミュージアム」では、日本のガスの事業の歴史と、くらしとガスのかかわりをご紹介しています。
また館庭では、明治期以降の国内外のガス街灯17基がともる姿をご覧頂けます
※現在臨時休館中です。
▼「ガスミュージアム」についてはこちら
https://www.gasmuseum.jp