東京ガスグループトピックス

大正時代から歴史は100年以上!東京ガス料理教室

2020年12月9日

昭和12年(1937年)の東京ガス料理教室

大正2年(1913年)12月9日に、東京ガスの牛込派出所で「第一回料理講習会」が開催されました。

◆「東京ガス料理教室」のはじまり ◆

大正2年(1913年)12月9日、東京ガスは牛込白銀町(現:新宿区白銀町)の牛込派出所で、初めての「料理講習会」を開催しました。
この講習会はガス調理機器の使い方をご案内することを目的に、薪や練炭で調理するよりもガスのほうが利便性が高いことなどを実際に体験してもらうものでした。
 
第2回の教室は翌年の大正3年(1914年)に京橋で開講されました。教室は盛況で、ガス熱源の調理に対する関心の高さがうかがえるものでした。

「東京瓦斯株式會社のガス應用料理講習會を観る」 (帝國瓦斯協會雑誌 第三巻第六號 大正3年(1914年)6月15日発行) 当時の東京ガス料理教室の様子が記されています。

大正時代の東京ガス料理教室の再現料理

◆発展を続けてきた東京ガス料理教室◆

昭和11年(1936年)、東京ガスはオーブンを活用する料理を中心に紹介する「料理の栞(しおり)」を作成し、一層のガス利用PRに努めました。この「料理の栞」では「スイートポテト」や「グラタン」などのハイカラな洋食も紹介されています。

昭和11年(1936年)発行 東京ガス「料理の栞(しおり)」より 「スヰートポテトー」のレシピ

昭和11年(1936年)、「料理の栞(しおり)」のレシピを参考に 復元したスイートポテト

◆昭和33年(1958年)には銀座料理教室もオープン◆

この頃には教室は、日本橋・四谷・本所・荏原・渋谷の5カ所となり、各所で1週間に2~7回と頻繁に開講されました。家庭ではまだ炭や練炭を使うことが多く、「瓦斯の理解には料理の實習が第一」として、「瓦斯の良き使ひ方」を知っていただくことが目的でした。
 
昭和15年(1940年)になると太平洋戦争の影響で教室は休業となりますが、昭和30年(1955年)、戦前まで料理講習会を開催していた荏原営業所の施設を整備し、東京ガス料理教室を再開しました。
手書きレシピをわら半紙に印刷して作成されたテキストには、日本料理としての2品のほか、「クラムチャウダー(蛤のミルクスープ)」など西洋料理として6品が紹介されており、当時としては相当目新しい料理が並んでいました。
告知ちらしでは、「台所の合理化」と「毎日の献立のために」といううたい文句で募集していました。 

昭和33年(1958年)には銀座料理教室もオープンしました。

昭和35年(1960年) 東京ガス銀座料理教室のポスター

昭和35年(1960年) 東京ガス銀座料理教室のテキスト

昭和46年(1971年)にはガス高速レンジ「コンベック」が登場。「コンベックレディ」と呼ばれるアドバイザーが料理講習会やホームパーティーでオーブン調理を実演し、欧米の食生活を紹介しました。また、サービスセンター(現:東京ガスライフバル)の料理教室では会員制料理教室「お料理友の会」が発足しました。
 

1970年代の「東京ガス 銀座料理教室」調理風景

平成4年(1992年)には子どもの食育のための「キッズ イン ザ キッチン」、平成7年(1995年)には環境に配慮する「エコ・クッキング」を開始。
そして、平成25年(2013年)には東京ガス料理教室は100周年を迎えました。
 
東京ガス料理教室はこれからも、「炎の調理のおいしさ」を大切にしながら、さらなる食の可能性をご紹介し、皆さまの豊かな食生活のお手伝いをしていきます。
 
▼東京ガス料理教室の詳細はこちら
https://www.tg-cooking.jp

◆東京ガス ガスミュージアム◆

東京都小平市にある東京ガスの企業館「ガスミュージアム」では、明治時代の錦絵を400点以上所蔵しています。
主に企画展で錦絵をご覧頂けるほか、日本のガスの事業の歴史と、くらしとガスのかかわりをご紹介しています。
 
▼「ガスミュージアム」についてはこちら
https://www.gasmuseum.jp

ページトップへ