R&D
マイクロバブルを用いたCO₂の地中貯留効率の向上
取り組みの背景
CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)とは、大気や排気ガス等からCO₂を回収し、地下に貯留する技術の総称です。政府は2050年時点で年間1.2億トン〜2.4億トンのCO₂貯留実現を目指しており、カーボンニュートラル達成に向けた重要な手段の一つと位置付けています。
東京ガスグループでも、2024年3月に発表した「カーボンニュートラルロードマップ 2050」における目指す姿として2050年「CO₂ネット・ゼロ」を掲げています。CCSはCO₂ネット・ゼロの具現化のためのオプションの1つと考えており、マイクロバブルによる貯留効率向上に関する技術開発に取り組んでいます。
取り組み概要
2010年から、RITE*とマイクロバブルを用いたCO₂圧入に関する共同研究を行ってきました。
本技術は、小さな孔を有する特殊なフィルターを用いて、CO₂を直径10μm以下に微細化(マイクロバブル化)することで、効率的にCO₂を地中に貯留することが可能となります。
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*公益財団法人地球環境産業技術研究機構
RITE講演資料より作成
目指す姿
マイクロバブルに関する基礎データを蓄積していくとともに、国内外で準備が進むCCS実証等の機会を活用して、有効性を検証していく予定です。将来的には、今後本格化するCCS事業において、本技術を活用していくことを目指します。