未来の都市ガス e-メタン
e-メタンだけではない、東京ガスが取り組むカーボンニュートラルなガス“RNG”
RNG(Renewable Natural Gas)とは?
RNGとは、Renewable Natural Gasの略で、食物残渣など有機物を原材料とするメタンガスのことです。本来であれば大気に放出されるメタンを回収しているため、利用時はCO2排出ゼロとみなすことができます。
成分は都市ガスと同じで既存の流通網やガス機器を利用できます。e-メタン同様、お客さまにとっても機器交換等の投資が発生せず、経済的かつスムーズな活用が可能です。
東京ガスのRNGへの取り組み
2024年3月、東京ガスは米国のごみ埋め立て地から発生するバイオガス由来のバイオメタン約4万m3(気体換算)を天然ガスの一部とみなして液化(LNG化し)、東京ガス扇島LNG基地にて国内初となる受け渡しを行いました。
働く人の声
■担当している業務
海外におけるバイオメタンプロジェクトのサプライチェーン構築
■印象に残っている仕事は?
需要家の熱の脱炭素化ニーズに応えるための先駆的な取り組みである、米国産バイオメタンの輸入プロジェクトのプロジェクトリーダーを務めた経験です。国内ではバイオメタンの輸入に前例がなく、制度も未整備であるなかでのサプライチェーン構築であり、多くの課題があります。社内関連部署と連携し、政府や業界団体との対話を重ね、欧米の先行事例を参考に制度設計の方向性を検討するのみならず、調達・輸送契約、LNG基地と受入整備、営業部と連携し顧客のニーズに応じた契約方法を検討するなど、多岐にわたる課題の解消に取り組んでいます。米国産バイオメタンを当社LNG基地で受け入れる際も現場で見届けることができ、計画から実証導入の道筋をつけることができました。今後は、サプライチェーンのさらなる拡充と制度整備を進め、バイオメタンの普及と実用化を加速させていきたいと考えています。
■所属グループでの働き方は?
当Gは、コマーシャル交渉、政策対応、技術、ファイナンスを横断的に扱い、事業化を推進する役割を担っています。米国拠点と連携し、海外出張や国際会議に参加しながら、国内外のステークホルダーと共にエネルギー市場の変革に関わるやりがいのある仕事です。
GXカンパニーe-methane推進部事業推進第一G
日出間 峻