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カーボンクレジットを生み出す環境保全プロジェクト
東京ガスグループは、クレジットの信頼性確保の取り組みとして、環境保全プロジェクトの現地訪問を行い、地域コミュニティとの協働等、環境保全の取り組みを確認しています。
環境保全プロジェクトとは
環境保全プロジェクトとは森林管理や植林などの直接的な活動と、地域コミュニティとの信頼関係の構築を両輪とし、環境を守っていく活動です。これらの活動は長期的な維持・管理が必要であり、これらの要素を絶えず調和して進めることが、プロジェクトの成功につながります。
地域コミュニティと手を携えて
当社グループは、クレジットの信頼性確保の取り組みの観点から、カーボンプロジェクトの現地訪問に取り組んでいます。カティンガン・メンタヤプロジェクトにおいては、現地訪問を通じて、地域コミュニティとの協働がいかに持続可能な環境保全に寄与しているかを確認しました。例えば、現地では地元の住民がプロジェクトの職員として活躍し、マイクロファイナンスを通じた小規模ビジネスの支援や教育への投資により、住民に経済的自立を促進しています。これらの取り組みは、違法伐採や焼畑農業といった環境破壊の要因を減少させ、地域住民が自らの力で生活を営むことを可能にし、長期的な森林保全に不可欠な役割を果たしています。地域コミュニティが自然と「森を守る存在」になることを重視し、彼らの生活を強制的に変えるのではなく、必要な支援を見極め、持続可能な生計手段とより良い生活を提供することの大切さを重要視しています。
持続可能な環境保全の実現
環境保全には、森林や生物多様性の保護も含まれます。泥炭湿地林の保全は、炭素吸収量を増やすために不可欠であり、苗木の育成や植林、日常的なモニタリングが行われています。さらに、森林火災からの保護も重要な課題であり、地域コミュニティと協力して消防団を組織し、火災の早期発見と迅速な消火活動を行っています。
このように強制ではなく支援を通じてコミュニティの自立を促し、彼らにオーナーシップを持たせることを通じて、地域コミュニティが森林保全の主体となることを促すプロジェクトであることを、現地訪問を通じて確認しています。
社会へのインパクト
- 地域コミュニティとの協働による生物多様性の保護と持続可能な泥炭湿地林の保全
- 持続可能な泥炭湿地林の保全による地球規模での温室効果ガス削減