プレスリリース

低コストグリーン水素製造に向けた水電解用触媒層付き電解質膜「PEXEM®(ペクセム)」の量産受注体制を確立

2025年12月9日
東京ガス株式会社東京ガス株式会社
株式会社SCREENホールディングス

 東京ガス株式会社(社長:笹山 晋一、以下「東京ガス」)と、株式会社SCREENホールディングス(社長:後藤 正人、以下「SCREEN」)は、このたび、PEM*1形水電解装置の中核部品である水電解用触媒層付き電解質膜(以下「水電解用CCM*2」、商品名称「PEXEM®」(呼称:ペクセム))の商用受注に対応できる量産受注体制を確立しました。

5,000cm2の水電解用CCM「PEXEM®」

水電解用CCMの量産設備

 東京ガスとSCREENは、2021年5月より、東京ガスが燃料電池開発で培った触媒技術および評価技術とSCREENが保有するロールtoロール方式による連続生産技術を融合した水電解用CCMの共同開発に取り組んできました*3。2025年2月には、SCREENが、自社彦根事業所の敷地内に水素関連事業の部材製造スペース等を備えた新棟(以下「本工場」)が竣工*4し、経済産業省「GXサプライチェーン構築支援事業*5」および国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援*6のもと、本工場内に水電解用CCMの量産設備の導入を進めてきました。このたびの量産受注体制の確立により、国内外からの需要に応じて、最大電極面積5,000cm2の大面積水電解用CCMを国内最大規模となる年産2GW相当の生産能力で安定的に供給することが可能となります。
 商用供給にあたっては、SCREENが製造を担い、東京ガスが販売を担います。今後の需要拡大に応じて、本工場の生産能力を最大年産6GWまで拡張する計画です。エネルギー企業として水電解用CCMの販売は世界初となります。

 東京ガスグループは、経営ビジョン「Compass 2030」で「CO2ネット・ゼロへの挑戦」を掲げています。「PEXEM®」の事業展開を通して、グリーン水素の低コスト化と普及促進を図り、政府が掲げる2050年カーボンニュートラルの実現に貢献していきます。なお、本年10月に東京ガスグループは創立140周年を迎えました。東京を越え、ガスを越え、未来を先取りする企業として挑戦を進めていきます。

 SCREENは、事業を通じた社会課題の解決とCSV(Creating Shared Value)の創出により「SCREEN Value」を高め、持続的な成長をめざすサステナブル経営を推進しています。中期計画「Sustainable Value 2026」に沿ってCO2排出量削減を進め、国際イニシアチブSBTiの認定を取得するなど、科学的根拠に基づく活動を展開しています。

参考

会社概要

東京ガス株式会社

設立 1885年10月
代表者名 代表執行役社長 笹山 晋一
所在地 東京都港区海岸1-5-20
事業内容 ガス事業、電力事業、海外事業、エネルギー関連事業、不動産事業 等
URL https://www.tokyo-gas.co.jp

株式会社SCREENホールディングス

設立 1943年10月
代表者名 代表取締役 取締役社長 後藤 正人
所在地 京都市上京区堀川通寺之内上る四丁目天神北町1番地の1
事業内容 主に持株会社としてのグループ会社の経営管理業務
半導体製造装置事業、グラフィックアーツ機器事業、ディスプレー製造装置および成膜装置事業、プリント基板関連機器事業、ICT ソリューション事業 等
URL https://www.screen.co.jp

以上

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