プレスリリース
宮崎県立宮崎病院におけるエネルギーサービス事業の開始について
~脱炭素化推進とレジリエンス向上に貢献するエネルギーシステムの構築~
2022年1月11日
東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社
宮崎瓦斯株式会社
東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社(社長:小西 康弘、以下「TGES」)と宮崎瓦斯株式会社(社長:橋口 光雄、以下「宮崎ガス」)は、宮崎県立宮崎病院(宮崎県宮崎市、以下「県立宮崎病院」)に対し、エネルギーサービス事業(以下「本事業」)を開始しました。なお、TGESと宮崎ガスによるエネルギーサービスの提供は宮崎市郡医師会病院に続き2例目の取り組みになります。
本事業は、地域の中核医療機関である県立宮崎病院の敷地内新築移転に伴い、新病院棟内にTGESがガスコージェネレーションシステム※1(以下「CGS」)、吸収式冷温水機、ボイラ等を設置し、電気と熱を供給する事業です。TGESがシステム設計から施工、燃料調達、設備のメンテナンスまで一括して担い、宮崎ガスが都市ガス供給を行います。
独自のエネルギーマネジメントシステムによる省エネ・省CO2の実現
TGESはCGS等の高効率機器の導入に加え、TGES独自のエネルギーマネジメントシステム「ヘリオネットアドバンス」により、気象情報や病院の稼働状況から独自のロジックで高精度なエネルギー需要予測・最適自動制御を行い、県立宮崎病院のさらなる省エネ・省CO2を実現します。
災害時に強い強靭なエネルギーシステムの構築
CGSは系統電力が停電した際にも発電可能な仕様※2とするとともに、災害に強い中圧導管から供給される都市ガスを燃料とすることで、停電時も電気と熱の供給を継続し、災害時の医療を支えます。
【病院外観、ガスコージェネレーションシステム】
TGESと宮崎ガスは、脱炭素社会の実現に向けたエネルギーの高度利用の推進と、災害に強いエネルギーシステムの提供を通じて、より質の高い地域医療の実現をサポートするとともに、地域の発展に貢献してまいります。
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※1:発電時に発生する排熱によって空調や給湯等に用いる冷温熱(冷水・蒸気・温水)を製造する環境に優しいシステム
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※2:ブラックアウトスタート仕様
【参考 エネルギー設備概要】
項目 | 内容 |
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所在地 | 宮崎県宮崎市北高松町5番30号 |
病床数 | 500床 |
導入設備 | ・CGS 450kW × 1基 ・排熱投入型吸収式冷温水機(ジェネリンク) 400RT × 1基 ・直焚吸収式冷温水機 400RT × 2基 ・空冷ヒートポンプチラー 計1710kW ・温水ボイラ 581kW × 2基 ・蒸気ボイラ 2.0t/h× 2基 |
【参考 エネルギーフロー図】