プレスリリース

国内最大規模となるカーボンニュートラル都市ガス導入

~ 丸の内エリアを中心に地域冷暖房ネットワークを活用した脱炭素の推進 ~

2021年10月18日
丸の内熱供給株式会社
東京ガス株式会社

丸の内熱供給株式会社(社長:田島 穣、以下「丸の内熱供給」)と東京ガス株式会社(社長:内田 高史、以下「東京ガス」)は、このたび、丸の内熱供給が運営するすべての地域冷暖房プラントで使用する都市ガスの全量を、カーボンニュートラル都市ガス(以下「CN都市ガス」)に切り替えることに合意し、2021年11月1日より使用を開始します。供給されるCN都市ガスは年間約3,400万m3、 CO2削減量は年間約97,000t*1と国内最大規模となります。これは、一般家庭約9万世帯分の都市ガス使用量に相当します。

丸の内熱供給は、大手町地区、丸の内一丁目地区、丸の内二丁目地区、有楽町地区、内幸町地区、青山地区の78棟18駅14施設に熱供給を実施しています。今回、運営するすべてのエリアの地域冷暖房プラントで使用する都市ガスの全量をCN都市ガスに切替えることで、エリア全体に供給する都市ガス由来のCO2 は実質ゼロとなります。なお、2020年3月に三菱地所が所有するオフィスビル2棟へ日本で初めてCN都市ガスを導入しています*2

*1:算定に用いたCO2排出係数は、天然ガスの採掘から燃焼に至る工程で発生する温室効果ガスをオフセットした場合の値となります。
*2:「丸の内ビルディング(東京都千代田区)」で丸の内熱供給が運用・管理する固体酸化物形燃料電池(以下「SOFC」)と、「大手町パークビル(東京都千代田区)」で同社が運用・管理する地域冷暖房プラント内のガスエンジンコージェネレーションシステムで使用する都市ガスの全量についてCN都市ガスを導入
2019年10月23日プレスリリース:https://www.tokyo-gas.co.jp/news/press/20191023-01.html

■丸の内熱供給 取締役社長 田島 穣 コメント

CN都市ガスにつきましては、昨年3月に丸の内ビルディングのSOFCと大手町パークビルCGSに国内第一号として採用しておりますが、この度11月からのガス契約更改にあたり、脱炭素化のより一層の推進という観点から、当社プラントで使用する都市ガスの全量を、東京ガス様のCN都市ガスに切り替えることに致しました。
このCN都市ガス全量導入を通じ、当社は、社会の一員として地球規模での環境配慮に向けた取り組みを後押しするとともに、強靭な熱のネットワークによりレジリエンスの向上にも寄与する地域熱供給事業の推進を通じて、持続可能な社会を実現するための取り組みを積極的に進めてまいります。

■東京ガス 常務執行役員 エネルギーソリューション本部長 比護 隆 コメント

日本で初めて導入いただいた丸の内熱供給様に、「熱」のカーボンニュートラルの重要性を評価いただき、全エリアに拡大しご利用いただけること大変嬉しく思っております。地域冷暖房事業は、「レジリエンス」「経済性」「調整力」の観点から、社会全体のカーボンニュートラル化推進を実現する鍵になると認識しております。このたび、地域冷暖房そのものの脱炭素推進に向けて、国内最大規模のCN都市ガスを通じたCO2削減を実現することが出来ました。
私たちは、お客さまの共創パートナーとして、今後もさまざまなソリューションをご提供し、お客さまとともに地球規模での環境負荷低減への取り組みを推進してまいります。

丸の内熱供給 事業概要

・供給地区 :(計6地区)
 大手町地区
 丸の内一丁目地区
 丸の内二丁目地区
 有楽町地区
 内幸町地区
 青山地区
・供給区域面積 :111.4万m2
・供給延床面積 :779万m2

熱を供給する地下配管

CN都市ガスについて

CN都市ガスは、天然ガスの採掘から燃焼に至るまでの工程で発生する温室効果ガスを、CO2クレジットで相殺(カーボン・オフセット)し、燃焼しても地球規模ではCO2が発生しないとみなすLNG(CNL)を活用したものです。東京ガスが2019年に輸入を開始し、CN都市ガスとして日本で初めてお客さまに供給を開始しました。なお、対象となるCO2クレジットは、信頼性の高い検証機関が世界各地の環境保全プロジェクトにおけるCO2削減効果をCO2クレジットとして認証したものです。

■ホームページ:「カーボンニュートラルLNG -未来へ向かうガス-」

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