プレスリリース

日本版洋上風力発電の早期実現に向けた九州大学等との産学共同研究への参画について

2021年4月19日
東京ガス株式会社
広報部

東京ガス株式会社(社長:内田 高史、以下「東京ガス」)は、このたび、国立大学法人九州大学、東芝エネルギーシステムズ株式会社、日立造船株式会社、ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社とともに、日本版洋上風力発電の早期実現に向けた産学共同研究(以下「本共同研究」)に参画しました。なお、東京ガスは、風洞実験、数値シミュレーション、風力発電所における風況計測検証を担当し、ウエイク現象*の解明等に取り組みます。

政府の「洋上風力産業ビジョン」において、再生可能エネルギーの主力電源化に向けた切り札と位置づけられている洋上風力発電は、政府導入目標のもと、日本各地で大規模な導入検討が進められています。そうした中、今後、複数の風車間でのウエイク現象による発電量低下や故障のリスクへの対応が求められます。本共同研究では、九州大学応用力学研究所内田孝紀准教授が開発した「数値風況予測モデル・リアムコンパクト」をコア技術に、ウエイク現象への対応を最重要検討課題と位置づけ、数値風況予測技術の開発を加速、ウエイクの挙動とその影響の予測により、各風車の耐久性および風力発電事業の経済性の評価を可能とする風況予測技術の確立を目指します。

東京ガスは、グループ経営ビジョン「Compass2030」において「CO2ネット・ゼロへの挑戦」を掲げ、2030年の国内および海外での再生可能エネルギー電源取扱量500万kWの獲得を目指しています。本共同研究への参画等を通じ、「グリーン成長戦略」の重点分野の一つに位置付けられた洋上風力発電の成長による「経済と環境の好循環」に貢献することで、政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現」に貢献してまいります。

*:ウエイク現象:風車ブレードの回転に伴う、風車下流における風速の低下や風の乱れが大きくなる現象。

<参考:本共同研究内容について>
九州大学ニュースサイト: https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/592

以上

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