プレスリリース

2021年度入社式における社長祝辞(要旨)

2021年4月1日
東京ガス株式会社
広報部

東京ガスグループは、135年超の歴史においても最大と言ってよいほどの大きな環境変化の中にいます。
日本政府が2050年カーボンニュートラルを目標に掲げ、エネルギー産業全体だけでなく、我が国の経済・社会のあり方も変える、まさにパラダイムシフトの中にいます。
この取り巻く環境の変化は、英語の頭文字をとって、四つのD(Deregulation(規制緩和、自由化)、Decarbonization(脱炭素化)、Digitalization(デジタル化)、Diversification(多様化))で表すことができます。この四つの変化に翻弄されることなく、逆にチャンスと捉え、その先の2030年のありたい姿を切り拓くべく2019年11月に策定したのがグループ経営ビジョン「Compass2030」です。
東京ガスグループは、「Compass2030」のなかで国内エネルギー企業の中で初めて「CO2ネット・ゼロをリードする」ことを宣言しました。自らを変革し、天然ガスの高度利用や再生可能エネルギーの導入、パートナーとの価値共創等を通じて「脱炭素化・社会課題解決への一層の貢献」「総合エネルギー企業としての発展」を実現していきます。

心に刻んでほしいこと

1点目は、「失敗を恐れずに挑戦してほしい」ということです。
皆さんが60歳を迎える2060年頃がどのような社会になっているかを想像すると、間違いなく大きく変化していることでしょう。変化を見据えて自ら考え、こんな自分になりたい、こんな会社にしたいという挑戦心を持って失敗を恐れず行動し続けてください。

2点目は、「努力は人を裏切らない」ということです。
会社生活では、今までの人生で経験したことのない大きな壁にぶつかることもあるでしょう。しかし日々の努力の積み重ねが将来大きなことを成し遂げる力に必ずなります。そのことを改めて心に刻み、今日の初心、緊張感と期待を忘れずに頑張ってください。

3点目は「使命感・責任感を持ってほしい」ということです。
1885年に東京ガスを創立した渋沢栄一は、「道徳経済合一説」を説いています。「論語と算盤」という言葉でも表される「公益と利益」を同時に追求する姿勢こそ、東京ガスのDNAです。自由化によって競争が激しくなった今日でも、変わることはありません。当社は成長を続けるエネルギー企業でありながら、その基盤は公益企業です。

今年で10年を経過した東日本大震災をはじめ、過去幾度も東京ガスグループに所属する多くの方が全国の被災地に応援に駆け付け、昼夜を分かたず懸命に作業しました。新型コロナウイルス感染拡大の未曾有の危機下においても、インフラ事業者として東京ガスグループで働く一人ひとりが公益的使命を果たしてきました。皆さんも公益的使命、社会的責任をもって働くことにプライドを持ち、そこから生まれる喜びや働き甲斐を大切にしてください。
人生はどんな人と出会ったかで彩られていきます。会社で過ごす時間が今後の生活の多くを占める中、この会社には「出会えてよかった、一緒に働けてよかった」と思える仲間が沢山います。
また、一人では出来ないことも、会社というチームになれば成し遂げられること、社会を変えていけることが沢山あります。
皆さんの今後のご活躍と、今後の人生が実り多きものとなりますよう心からお祈りします。

以上

<参考>

2021年度 新入社員数 2021年度 2020年度
大学卒 文系職 36(17) 33(18)
理系職 73(13) 76(9)
プロフェッショナル職 0(0)* 72(20)
高専卒 プロフェッショナル職 28(5) 38(13)
合計 137(35) 219(60)
()内は女子で内数
*:導管部門採用を東京ガスパイプネットワーク(株)採用に移管したため
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