プレスリリース

東京ガス平沼ビルが「CASBEE-ウェルネスオフィス」の最高位Sランクを取得

~執務者の健康・快適性や知的生産性向上に配慮したオフィスビルとして評価~

2020年1月30日
東京ガス株式会社
広報部

東京ガス株式会社(社長:内田 高史、以下「東京ガス」)は、東京ガス平沼ビル(以下「平沼ビル」横浜市西区、2013年7月竣工)において、「CASBEE※1-ウェルネスオフィス」の先行認証評価における最高位のSランクを取得しました。
「CASBEE-ウェルネスオフィス」は、一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構(IBEC)が2019年6月に策定した、建物利用者の健康・快適性の維持、増進を支援する建物の仕様、性能、取り組みを評価する仕組みです。

オフィスビルは、ESG投資や働き方改革の流れのもと、建物利用者の健康・快適性等のウェルネス面における品質の向上や、執務者のより一層の知的生産性向上に資する取り組みが求められています。
平沼ビルは、環境性能・レジリエンスに優れているガスコージェネレーションや、太陽熱等の再生可能エネルギーとも親和性の高いガスシステムを採用しているほか、継続的な環境性能調査や、執務者に対して室内環境に関するアンケートを実施する等(早稲田大学田辺研究室、工学院大学野部研究室、株式会社松田平田設計とともに実施)、働きやすさ等の人間スケール※2まで配慮した持続可能なオフィスビルの実現を目指してきました。
そうした取り組みが評価され、このたび「CASBEE-ウェルネスオフィス」の最高位Sランクを取得したことで、健康・快適性と環境性能の両側面に配慮した「CASBEE-スマートウェルネスオフィス」としても認証されています(最高位の5★)。

CASBEE-スマートウェルネスオフィス認証ロゴ

CASBEE-ウェルネスオフィス評価認証についての詳細は、下記(一財)IBECウェブサイトをご参照ください(http://www.ibec.or.jp/CASBEE/certification/WO_certification.html)。

※1: CASBEE(建築環境総合性能評価システム、Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency)は建築物の環境性能を評価し格付けする手法で、最高位のSランクからCランクまで、5段階の格付けが与えられます。 また、東京ガス港北ニュータウンビル「アースポート」(CASBEE既築)や東京ガス立川ビル(CASBEE新築)でSランクを取得しています。
なお、平沼ビルは、自治体への届け出が義務化されている「CASBEE-横浜」でもSランクを取得しており、このたびのSランク取得と併せて「CASBEE-スマートウェルネスオフィス」認定に結び付いています(CASBEEとは:http://www.ibec.or.jp/CASBEE/about_cas.htm)。
※2: スケールとは建築環境において、評価単位の限界範囲を形容する表現です。建築・都市空間は、人間スケール、建物スケール、都市スケールのように階層的に各スケール間の相互作用によって構築されており、各スケールを任意の境界で評価し、関係性を考察していくことで、建築・都市の最適な空間づくりが図られています。

東京ガスは、執務者の知的生産性向上に向けて継続してきた取り組みや、「CASBEE-スマートウェルネスオフィス」に今般認証された知見を活かして、執務者のQOL・QOW※3向上にも取り組むとともに、エネルギーを核としたハードとソフトの融合により、新たな価値共創につながるソリューションを提供してまいります。

※3: QOL・QOW:QOL(Quality of Life)、QOW(Quality of Work)の略で、精神面を含めた生活全体の豊かさの向上と仕事の質の向上を意味する概念です。働き方改革を実現するためには、QOL・QOW双方の向上を目指すことが必要であると考えられています。

<参考>

先行認証評価において平沼ビルが評価されたポイント

健康・快適性 スタンディングデスク等、什器選択を工夫するとともに、食事のための空間や運動のための空間についても十分な設備がある。
空調はコージェネレーションの排熱等も利用したデシカント空調機およびガスエンジンヒートポンプ(GHP)で行っており、除湿性能、加湿性能も高い。
利便性 吹き抜け階段と連結した執務空間に多様な打合せスペースを設置し、執務者同士がコミュニケーションを図りやすいよう工夫している。
安全・安心 BCP・災害対応可能なガスコージェネレーションを設置している。
運営管理 竣工後2年間にわたり、執務者に室内環境(快適性、温熱環境等)に関するアンケートを実施した上で、メンタルヘルス対策や健康増進プログラムの運用、エネルギー的観点を含めたビルの中長期保全計画を立案・実行している。

吹き抜け空間を取り入れたコミュニティスペース

社食空間

平沼ビル概要

所在地 神奈川県横浜市西区西平沼町5-55
竣工 2013年7月
延床面積 7,263m2
階数 地上5階
用途 事務所
設計者 株式会社松田平田設計(CASBEE-ウェルネスオフィス評価申請者)
施工者 株式会社大林組

平沼ビル

東京ガス平沼ビルについての詳細は下記プレスリリースをご参照ください。
https://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20111012-01.html

以上

ページトップへ