プレスリリース

LNG(液化天然ガス)の導入から50周年

2019年11月1日
株式会社JERA
東京ガス株式会社
三菱商事株式会社
ConocoPhillips

日本で初めてLNGを受け入れてから、本年11月4日で50周年を迎えます。東京電力株式会社(当時。現在は株式会社JERA。以下「JERA」)と東京ガス株式会社(以下「東京ガス」)は、三菱商事株式会社(以下「三菱商事」)による輸入業務サポートにより、Phillips Petroleum社(当時。現在はConocoPhillips)などが売主だった「アラスカLNGプロジェクト」からLNGの受け入れを1969年に開始しました。

LNG・天然ガスは、今後も新興国を中心に世界的に需要の拡大が見込まれています。世界各地で増加する再生可能エネルギー発電に対しても、出力変動を補完する目的でのLNG火力発電の活用など、次なる半世紀に向け、LNG・天然ガスが果たす役割はさらに拡大していくことが期待されています。JERA、東京ガス、三菱商事、ConocoPhillipsは、約50年の経験とノウハウを活かし、LNGの更なる普及拡大に努め、LNG産業の発展に貢献してまいります。

なお、JERA、東京ガス、三菱商事、ConocoPhillipsの4社は、LNGの導入から50周年を迎えることを記念し、本年11月6日に、「LNG導入50周年記念式典」を開催いたします。

各社トップのコメント

JERA 会長 佐野 敏弘

南横浜火力発電所から始まった日本のLNG火力発電は、地域や関係者の皆様のお力添えをいただきながら着実に広がり、今日では我が国の電力供給に欠かせない役割を担うまでに発展を遂げました。LNGは、新興国の需要拡大や、輸送などの新分野での活用が期待され、その重要性は今後益々大きくなると予想されています。当社は、半世紀にわたり磨いてきた、LNGを安全かつ効率的に利用する技術を活用し、国内外でのLNGの利用拡大に貢献してまいります。

東京ガス 社長 内田 高史

LNG導入以降、半世紀に亘り当社はLNGバリューチェーンを構築するとともに、天然ガスの高度利用を通じた需要開拓・普及拡大を国内外で進めてまいりました。世界規模で気候変動への対応が求められる中、「次なる半世紀」を切り拓くために、LNG導入時から受け継いできた「フロンティア精神」で、天然ガスのさらなる高度利用や、LNGと再生可能エネルギーとの組み合わせによるCO2排出量の削減等、さまざまな変革にチャレンジしてまいります。

三菱商事 社長 垣内 威彦

50年前、当社は輸入代行業務を通じて初めてLNG事業に携わり、その後、世界各地でLNGプロジェクトの開発に従事してまいりました。今、世界的に石油・石炭の代替として、或いは再生エネルギーを補完する現実的なエネルギーとしてLNG・天然ガスの役割が益々重要になっています。当社は今後ともプロジェクト開発を通じてLNGの安定供給に貢献するとともに、新興国をはじめとした新たな需要開拓にも積極的に取り組み、地球環境の保全とエネルギー安定供給の使命を果たしてまいります。

ConocoPhillips アジア太平洋・中東代表 Bill Bullock

日本がLNG導入から50年という節目の年を迎える事をお祝い申し上げます。日本の皆様と共に、アジア太平洋地域へのLNG導入を先駆け、そして、この地域の経済発展に寄与してきたことは当社の誇りとするところです。当社は安全な操業で日本向けにLNGの供給に力を尽くすことを通じて、これまでに培った日本の皆様との絆を今後も長期にわたり発展させる事を希求いたします。

LNG導入の経緯

東京電力(現JERA)と東京ガスは、1967年3月、三菱商事による輸入代行業務サポートのもと、Marathon Oil社、並びにPhillips Petroleum社(現ConocoPhillips)とLNG売買契約書を締結しました。その後、1969年11月に東京電力南横浜火力発電所(当時)と東京ガス根岸工場(当時)からなる両社の共同基地である現在の根岸LNG基地(横浜市磯子区)に、アラスカからLNG船「ポーラ・アラスカ号」が入船し、日本で初めてLNGが導入されました。

<日本へ初めてLNGを輸送した「ポーラ・アラスカ号」>

以上

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