社長メッセージ

お客さま、株主さま、ご関係のみなさまには日頃より東京ガスグループをご愛顧、ご支援いただきましてまことにありがとうございます。
心より御礼申し上げます。

2019年11月、東京ガスグループは「脱炭素化」、「デジタル化」、「価値観の多様化」、「競合激化」など取り巻く事業環境が激変する時代における進むべき方角を示す羅針盤として、経営ビジョン「Compass2030」を掲げ、2022年4月には新たなグループ経営理念も発表しました。同時に、社内カンパニーと基幹事業会社を主体とするホールディングス型グループ体制へ移行するなど、急速な環境の変化の中にあっても必要とされる企業であり続けるため、自らを変革に取り組んでいます。

そして、2023年2月には、経営ビジョンと新たなグループ経営理念の実現を加速化するための次期中期経営計画「CompassTransformation 23-25」を策定・公表しました。改めて3つの主要戦略についてご紹介いたします。

(1)エネルギー安定供給と脱炭素化の両立

 地政学リスクや再エネの間歇性などによる変動増大に対し、バリューチェーン全体の柔軟性を駆使し、変動への耐性を高めるとともに、LNGのもつ多様な価値を最大化しつつ、その収益・経営リソースを再エネ・e-mathane(イーメタン)*1・水素等の先進的な脱炭素分野へ積極投入していきます。

(2)ソリューションの本格展開

 地域密着のお客さまとの接点の強みを生かしつつデジタル技術を活用し、脱炭素、レジリエンス、最適化などの価値提供を拡充、ブランド化し、エネルギーに次ぐ事業の柱へ育てていきます。

(3)変化に強いしなやかな企業体質の実現

 基盤となるエネルギー分野の生産性を向上し、グリーントランスフォーメーション(GX)*2やソリューション等の成長分野に積極投入すべく、事業ポートフォリオマネジメントを強化するとともに、人的資本経営の実践や財務基盤強化し、持続的な成長・企業価値向上を実現してまいります。

大きな環境変化・自社の変革の中にあっても、東京ガスグループ最大の強みは、137年間の歴史の中でお客さまをはじめとするステークホルダーのみなさまと培ってきた「安心・安全・信頼」のブランド価値であることに変わりはありません。そのブランド価値をベースに、従来のエネルギー供給やその枠を超えたソリューションの提供を通じ、これまで以上にお客さまに、社会に、貢献してまいります。

グループ経営理念「人によりそい、社会をささえ、未来をつむぐエネルギーになる」のもと、私たち東京ガスグループはみなさまとともに、暮らし、地域、地球の未来のためにとどまることなく歩み続けていきます。

2023年4月
代表執行役社長 CEO
笹山 晋一

  • *1:
    グリーン水素などの非化石エネルギー源を原料として製造された合成メタン
  • *2:
    化石エネルギー中心の産業構造・社会構造をクリーンエネルギー中心へ転換すること


社長メッセージ「東京ガスグループ 中期経営計画 イントロダクションムービー」より

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