プレスリリース

鹿児島市交通局跡地再開発事業「キラメキテラス」における「スマートエネルギーネットワーク」によるエネルギーサービスの開始について

~環境にやさしく、災害に強いエネルギー面的供給の開始について~※

2020年7月1日
東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社

※本件は、東京ガスグループの東京ガスエンジニアリングソリューションズによるリリースです。

東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社(社長:比護 隆、東京ガス株式会社100%出資子会社、以下「TGES」)は、このたび鹿児島市中心部の交通局跡地再開発事業「キラメキテラス」において、西日本エリアで初となるスマートエネルギーネットワーク(以下「スマエネ」)によるエネルギーサービス事業を開始しました。

TGESは、キラメキテラス内に新設されたエネルギーセンター(以下「本センター」)に、ガスコージェネレーションシステム※1(以下「CGS」)などのエネルギー供給設備、電力自営線、冷温水導管、情報通信網からなるスマエネを構築し、病院2棟とホテル1棟へのエネルギー供給設備の高度な運用管理を行います。
なお、再開発エリア内の各施設に対する電気と熱の供給は、九州エナジー株式会社(社長:福井 正則、南国殖産グループ)が担います。

本センターにはTGES独自のエネルギーマネジメントシステム「ヘリオネットアドバンス」※2を導入し、天候や施設の利用状況によって変動するエネルギー需要に合わせて設備を最適に制御することで省エネ・省CO2を実現します。 また、CGSはブラックアウトスタート※3仕様を採用し、災害に強い中圧導管によるガス供給を通じて災害時にも発電を継続することで、病院やホテルのBCP(事業継続計画)の強化に貢献します。

TGESは、省エネ性に優れ、災害に強いスマエネの運用を通じて、引き続き鹿児島エリアの発展に貢献してまいります。

※1:発電時に発生する廃熱によって空調や給湯などに用いる冷温水を製造する、環境に優しいシステムです。
※2:電力、熱の需要データおよび気象情報から独自のロジックで高精度に需要を予測し、きめ細かな最適自動制御をおこなうことで、未導入の場合と比較し、最大で1割程度の省エネが図れるシステムです。
※3:停電状態で発電機を自立起動させ運転を再開する方式。電力自営線の敷設および災害に強い中圧ガス導管を活用することにより、系統電力が停電しても供給継続できます。

【参考 エネルギーセンター概要】

項目 内容
所在地 鹿児島県鹿児島市高麗町 (鹿児島市交通局跡地)
敷地面積 約25,000m2
延床面積 約104,000m2 +住宅
エネルギー供給設備 ・ガスコージェネレーションシステム 800kW × 2基
・ジェネリンク800RT × 2基
・ターボ冷凍機800RT × 2基
・温水ヒーター930kW × 2基
・特高受電設備
・電力自営線
・熱融通配管
供給先 慢性期病院(図中A)
急性期病院(図中B)
サービス・ホテル・アネックス棟(図中C)
駐車場棟

【参考 エネルギーセンター外観】

【参考 ガスコージェネレーションシステム】

【参考 供給概要図】

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