プレスリリース

自社LNG船の命名について

2019年4月24日
東京ガス株式会社
広報部

東京ガス株式会社(社長:内田 高史、以下「東京ガス」)の100%出資子会社である東京エルエヌジータンカー株式会社(社長:棚澤 聡、以下「TLT」)は、本日、ジャパン マリンユナイテッド株式会社(社長:千葉 光太郎、以下「JMU」)の三重県津事業所において、米国コーブポイントプロジェクト等からのLNG調達を目的とする新造LNG船2隻の命名式を行いました。

1隻目の船名は「エネルギーイノベーター」です。(保有比率:商船三井90%・TLT10%)イノベーターには革新者という意味があります。

2隻目の船名は「エネルギーユニバース」です。(保有比率:商船三井100%)ユニバースには世界という意味があります。

両船は、英知を結集した革新的かつ優れた燃費性能を最大限発揮し、主として米国コーブポイントプロジェクトからのLNGをアジアや太平洋だけでなく、大西洋航路も含む、世界各国に向けたLNG輸送において大いに活躍するという期待をこめて命名されました。

両船は、国産技術の自立角型タンク方式(以下「SPB方式※1」)を採用し、拡張後のパナマ運河を通峡可能な船型となっています。SPB方式は、株式会社IHI(社長:満岡 次郎)とJMUが開発したもので、タンクの大部分が船体内部に効率良く収まる構造で、タンク形状にも自由度があるため、低抵抗船型を可能とし低燃費での航行が実現できます。

また、米国沿岸における環境規制※2に対応するため、低硫黄油も使用可能な三元燃料ディーゼル機関電気推進方式※3(TFDE:Tri Fuel Diesel Electric)と、ボイルオフ率※4を世界最小(0.08%/日)にするタンク防熱仕様を採用することにより、優れた環境性と燃費性を実現しました。

両船の建造により、TLTが保有・管理するLNG船は計11隻となります。なお、船舶の運航は両船とも商船三井が実施します。

東京ガスは、1969年11月4日に日本で初めてLNGを導入しました。2019年、LNGは導入50周年を迎えます。私たち東京ガスグループは、これからも安心してお使いいただけるエネルギーをみなさまにお届けしてまいります。

※1:Self-supporting Prismatic-shape IMO type Bの略
※2:米国沿岸の沖合200海里までの海域における、船舶からの排気ガスに含まれる硫黄酸化物(SOx)の排出規制
※3:低硫黄油(軽油)、重油およびガスを燃料としてディーゼル機関により発電し、電気モーターによりプロペラに推進力を伝えるシステム
※4:航行中にカーゴタンク内で自然気化する天然ガスの割合

エネルギーイノベーターの概要

全長 : 299.9メートル
幅 : 48.90メートル
総トン数 : 122,800トン
LNGタンク : SPBタンク方式
タンク容量 : 165,000m3
主機関 : 三元燃料ディーゼル機関電気推進方式
航海速力 : 19.5ノット
就航 : 2019年度上期(予定)

エネルギーユニバースの概要

全長 : 299.9メートル
幅 : 48.90メートル
総トン数 : 122,800トン
LNGタンク : SPBタンク方式
タンク容量 : 165,000m3
主機関 : 三元燃料ディーゼル機関電気推進方式
航海速力 : 19.5ノット
就航 : 2019年度上期(予定)

東京エルエヌジータンカー株式会社の概要

商号 : 東京エルエヌジータンカー株式会社
設立年月日 : 1991年3月5日
本店所在地 : 東京都港区海岸1-5-20
取締役社長 : 棚澤 聡
事業内容 : 船舶の保有、船舶貸渡業、LNGおよびLPGの海上輸送、海事関連の調査等
資本金 : 12億円

命名式で命名宣言を行う内田社長

左から、JMU千葉社長、JMU千葉社長ご令室、TLT棚澤社長 東京ガス内田社長、東京ガス内田社長ご令室、MOL池田社長ご令室、MOL池田社長

エネルギーイノベーター

東京エルエヌジータンカー株式会社の保有・管理LNG船

  船名 タンク容量
(m3
種別 竣工
(予定)
東京エルエヌジータンカーの保有比率 対象LNGプロジェクト
自社管理船 エルエヌジーヴェスタ 127,000 モス型 1994.6 35% オーストラリア拡張
マレーシア第1,3
ダーウィン
サハリン2
ゴーゴン
プルート他
エネルギー フロンティア 147,000 モス型 2003.9 100%
エネルギー アドバンス 147,000 モス型 2005.3 90%
エネルギー プログレス 147,000 モス型 2006.11 0%
エネルギー ナビゲーター 147,000 モス型 2008.6 70%
エネルギー コンフィデンス 155,000 モス型 2009.5 70%
エネルギー ホライズン 177,000 モス型 2011.9 10%
エネルギーリバティ 165,000 SPB 2018.10 10% コーブポイント他
エネルギーグローリー 165,000 SPB 2019.4
(予定)
70%
エネルギーイノベーター 165,000 SPB 2019年度上期(予定) 10%
エネルギーユニバース 165,000 SPB 2019年度上期(予定) 0%
第三者傭船 ネプチューン
(再ガス化装置付)
145,000 メンブレン型 2009.11 1.5%  
ケープ アン
(再ガス化装置付)
145,000 メンブレン型 2010.6 1.5%  

参考資料
「LNG50th」記念ロゴおよび特設サイトについて

1969年11月4日。東京ガスは、日本で初めてLNG(液化天然ガス)を導入しました。
日本の産業や人々の暮らしを支えるエネルギーを、長期間安定して供給するために。
それは環境に配慮したクリーンなエネルギーだから。
そんな強い想いからはじまった一大プロジェクトでした。

2019年、LNGは導入50周年を迎えます。
これを機に「LNG50th」記念ロゴを制作すると共に特設サイトを開設しました。

これまでも、これからも。
私たち東京ガスグループは、安心してお使いいただけるエネルギーをみなさまに届けていきます。

記念ロゴ

「LNG導入50周年」の歴史をのせて次なる半世紀もエネルギーの未来のために、新たな歴史を切り拓いていくという決意を込めています。

ヨコ

タテ

特設サイト https://www.tokyo-gas.co.jp/LNG50/

「LNG導入50周年」をテーマにした企業コミュニケーションの情報集約の場として、特設サイトを期間限定で開設します。50年前のLNG導入の経緯や現在の取り組みなどについて、随時更新していきます。

※2018年10月1日~2019年12月31日の期間、記念ロゴを活用し、特設サイトを開設します。

以上

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