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長野・東京ガスの森とは

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ツキノワグマ(分類:食肉目 クマ科 Ursus thibetanus) 閉じる

センサーカメラで撮影されたツキノワグマ

センサーカメラで撮影されたツキノワグマ

胸の白い三日月模様から、ツキノワグマと呼ばれるようになりましたが、個体差が大きく、三日月が全くないものもいます。

雑食性ですが、植物中心の食生活です。春は山菜や若芽、初夏はサクランボ、ノイチゴなどの果実、夏はアリやハチなどの昆虫類などを食べています。

秋にはドングリやクリを十分に食べ、脂肪をつけて、餌のない冬に備えます。ツキノワグマが生きていける環境の下では、多くの生き物も生きていけるという意味で、クマはアンブレラ(傘)種だといわれることもあります。

木の上にできたクマ棚

木の上にできたクマ棚

クマがアリを食べた食痕 閉じる

ちょうど夏の頃、森を歩いていると、この左の写真のように、地面に置いてある丸太がぼろぼろに調された跡があちこちで見つかりました。これは、ツキノワグマが木の中にあるアリの巣を壊して、幼虫や卵を食べた跡なのです。

この写真をよく見ると、丸太の表面にクマの爪あとがついているのがわかるでしょうか?

ツキノワグマは雑食性で、普段は木の実や草の茎などを食べて暮らしていますが、この頃は、秋の実りの直前で、あまり食べものがありません。この時期は、アリの巣にはたくさんの卵や幼虫が孵っているので、クマたちにとって、大変なごちそうなのです。

自動撮影カメラで撮られたツキノワグマ

自動撮影カメラで撮られたツキノワグマ

ニホンジカ(分類:偶蹄目 シカ科 Cervus nippon) 閉じる

センサーカメラで撮影されたニホンジカ

センサーカメラで撮影されたニホンジカ

「奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき」百人一首の歌です。

シカは、長野・東京ガスの森で、最も痕跡の多い動物です。特に秋の交尾期には、オスがメスにアピールするためにつけた角とぎ跡(木の幹)や土に尿をした後にその土の上でごろん、ごろんと転がった跡が見られます。

また、運が良ければ、「フィーヨ、フィーヨ」と、オスがメスに向かって鳴く声も聞こえるでしょう。風情のあるシカですが、数十年前に比べると増えてきており、農作物被害など様々な問題も起こっています。

ニホンジカの痕跡 閉じる

角こすりをした跡

角こすりをした跡

偶蹄目という分類の通り、爪が変形した二つの蹄(ひづめ)が発達し、その後の少し高い位置に、あまり発達していない二つの蹄(副蹄)があります。

土の上では大きな二つの蹄だけがつくことが多く、深い雪の中などでは蹄と副蹄の両方が残ることもあります。

足跡の細くとがり気味の方が前なので、どちらに移動しているかがわかります。

長野・東京ガスの森では、あちらこちらにシカの痕跡が見られますが、見晴らし展望コースでは、道沿いにオスジ力が角こすりをした木々を見ることができます。

ニホンジカのふん

ニホンジカのふん

ニホンジカのぬた場

ニホンジカのぬた場

イノシシ(分類:偶蹄目 イノシシ科 Sus scrofa) 閉じる

センターカメラで撮影されたイノシシ

センターカメラで撮影されたイノシシ

時にはツキノワグマをしのぐ体重(オスは最大150kg)にもなるイノシシですが、生まれたては何と500g。平均4、5頭ですが、多い時で10頭も生まれることもあるウリポウ。

しかし、生き残るのはほんのわずかです。平均寿命は1歳以下だといわれています。

たまに子どもを連れたイノシシを見かけますが、母親とその娘、そしてその子どもたちといったように、母親中心の群れをつくることもあります。

雑食性で、地表性のミミズや昆虫類、根っこ類が大好きです。

イノシシの痕跡 閉じる

雪上に残されたイノシシの足跡

雪上に残されたイノシシの足跡

イノシシの足跡はシカの足跡とよく似ています。

二つの蹄の後ろにちょん、ちょんと副師がつくのが特徴といえますが、シカも副蹄がつく場合もあります。

イノシシの副譜は、シ力の場合よりも少し外側に開いた感じでつくようです。イノシシはぬかるんだ場所で、土に体をなすりつける“ぬた場“を作ります。

ダニなどの寄生虫落とし、体温調節(汗腺がないと言われています)、コミュニケーションの場として、ぬた場を利用しているようです。

イノシシのぬた場

イノシシのぬた場

キツネ(分類:食肉目 イヌ科 Vulpes vulpes) 閉じる

センサーカメラで撮影されたキツネ

センサーカメラで撮影されたキツネ

日本では、ホンドギツネとキタキツネの亜種に分けられますが、世界的にはアカギツネと呼ばれる種類で、北アメリカからユーラシアと広く分布している動物です。

同じイヌの仲間のタヌキに比べ脚が長く、ふさふさの長い尻尾が特徴的です。

雑食性で、ネズミやノウサギを狩ることもありますし、果実類や昆虫類なども食べます。

みなさんご存知のコックリさん。漢字では狐狗狸(コックリ)(キツネ・イヌ・タヌキ)と書くようで、ひょっとし てイヌ科を司る神様かと密かに思っています。

キツネの痕跡 閉じる

雪上に残されたキツネの足跡

雪上に残されたキツネの足跡

キツネはイヌ科で、同じ仲間のイヌやタヌキとの足跡の区別が難しいです。

タヌキの足跡はキツネよりもひとまわり小さく、縦横比をキツネと比較すると、少し横長です。キツネはまっすぐに歩くことが多く、タヌキは蛇行しながら歩くことが 多いのも特徴です。

では、イヌとキツネとの違いとはといいますと、同じ体の大きさでもイヌの方が足跡は大きくなるようです。

しかし、イヌと言っても品種は様々。そんな時チェックするのが、人間の足跡です。散歩のイヌだと人の足跡もついているはずです。

キツネのふん

キツネのふん

タヌキ(分類:食肉目 イヌ科 Nyctereutes procyonoides) 閉じる

センサーカメラで撮影されたタヌキ

センサーカメラで撮影されたタヌキ

日本人にとってなじみ深い動物ですが、世界的にみると本来の分布は東アジアに限られています。

また一夫一妻という哺乳類では珍しい繁殖方法をとっています。哺乳類ではメスにお乳があるため、基本的には父親なしで子育てできるものが多いのですが、タヌキのオスは子どもを守ったり、なめたり、暖めたりと、甲斐甲斐しく世話をします。

雑食性ですが、キツネのようにネズミなどの小動物を狩ることは不得意なようで、地表性の昆虫類やミミズ、果実等をおもに食べています。

テン(分類:食肉目 イタチ科 Mustela itatsi) 閉じる

センサーカメラで撮影されたテン

センサーカメラで撮影されたテン

夏は褐色の体に、黒い頭と手足ですが、冬には、体は美しい黄色に、頭は白に変わります。

昔は、冬の毛皮は高級毛皮として取引されていました。

森林性が強く、東京周辺には少なくなりましたが、この長野・東京ガスの森では、安定して生息しているようです。

雑食性で、小型の動物から果実類まで多様なものを食べています。

雪の中にノネズミが作った穴や道をチェックしている、雪上のテンの足跡を見ることもあります。

テンの痕跡 閉じる

テンのふん

テンのふん

テンは直径1cm程のフンを石の上や倒木の上など、目上立ったところにします。

彼らにとって“フン”は、単なる排泄物ではありません。目立つところにするのは、自分の縄張りをアピールするためでもあります。

もしかすると、オスはメスのフンの臭いをかいで、メスの発情を知ったりするのかもしれません。

フンを木の棒などで崩してみると、何を食べているか知ることができます。

ノネズミの下あごの骨がまるごと出てきたり、1mmにも満たないノイチゴの種がたくさん出てきたり。

フンは彼らの生活を知る上で、とても重要なものなのです。

アナグマ(分類:食肉目 イタチ科 Meles anakuma) 閉じる

センサーカメラで撮影されたアナグマ

センサーカメラで撮影されたアナグマ

あまりなじみのない動物に思われるかもしれませんが、もともと日本にいる動物です。

昔からタヌキと混同されており、地域によっては、ムジナ、ササクマなどとも呼ばれています。

シャベルのような手で穴を掘り、トンネルを作ってその中に住んでいます。

この穴は、アナグマたちにとってはとても重要なもので、何世代にも渡って使うこともあります。

また、巣にはいくつものを入口と部屋があり、さながらアナグマアパートのような巣穴を作ることもあります。

ニホンリス(分類:齧歯目 イタチ科 Sciurus lis) 閉じる

リスの巣

リスの巣

日本にはもともと3種類のリスが生息しています。

ニホンリス、キタリス(エゾリス)、シマリスです。ニホンリスは、北海道を除く地域に分布していますが、近年減りつつあるようです。

冬の長野・東京ガスの森に来たら、カラマツのてっぺんあたりに、枝でできた丸いかたまりを探してみてください。

リスの巣かもしれません。

この森では、松ぼっくり、くるみなどを食べているようです。

餌が少なくなる冬の前に、土の中に餌(種子)を貯食しますが、忘れん坊のリスのこと、忘れ去られた種は、春になると芽を出すこともしばしば。

それが成長して森をつくることにもなるのです。

ハクビシン(分類:食肉目 ジャコウネコ科 Paguma larvata) 閉じる

センサーカメラで撮影されたハクビシン

センサーカメラで撮影されたハクビシン

日本の動物ではなく、本来は東南アジア、中国南部に分布しています。

いつ日本に入ってきたかは、はっきりとはわかりませんが、ここ10年ほどで国内での分布域は広がり、農作物被害も出すようになってきました。

顔の真ん中に額から鼻まである白い線、これが名前(白鼻芯)の由来でもあり、この動物の特徴のひとつです。

木登りが上手で、木になっている果実や鳥類の卵など小動物を食べる雑食性です。タヌキやネコの子どもを食べることもあります。

胴長ですが、体重はあまり重くなく、4kgくらいです。

ノウサギ(分類:兎目 ウサギ科 Lepus brachyurus) 閉じる

センサーカメラで撮影されたノウサギ

センサーカメラで撮影されたノウサギ

ウサギを飼っている小学校も多いと思いますが、それはアナウサギ(カイウサギ)、いわゆるラビットです。

日本のノウサギは英語ではヘアー(hare)といい、アナウサギよりも耳は短め、後ろ足が大きく、すばらしいジャンプ力を持っています。

アナウサギのように巣穴を掘ることはなく、特別な巣は持ちません。植物の葉や芽、樹皮などを食べます。

冬の長野・東京ガスの森では、たくさんの足跡を見ることができます。

普段なかなか見ることのできないノウサギですが、この足跡を見ると、森で息づく彼らの姿を想像できます。

ノウサギの痕跡 閉じる

ノウサギのふん

ノウサギのふん

センサーカメラの写真からもわかるように、移動している時には、後足が前足よりも前につきます。

ノウサギの前足は、イヌなどと同じように指だけが地面につきます(指行性)が、後足は人間のようにかかとまで地面につきます(蹠行性)。

雪上のノウサギの足跡をたどってみると、時々、後戻りしてピョンと横にジャンプして、また後戻りするといったような跡があります。

これは“止め足”といって、キツネなどの捕食者を惑わすための技なのです。

ノウサギとキツネの足跡を同じ場所で見ることも度々ありますが、そこでは生死をかけたドラマが展開されているのです。

ニホンカモシカ(分類:偶蹄目 ウシ科 Capricornis crispus) 閉じる

ニホンカモシカ

カモシカは、低山から亜高山帯に分布する「ウシ」(名前にシカとつきますが)の仲間です。

大きなけものと思っている人も多いようですが、体重は40kg前後とオスのシカの半分ほど。カモシカの雌雄は外見上の区別がつきにくく、オスもメスも角があります。またこの角は一生生え変わりません。

基本的に単独性で「なわばり」を持ちます。

特別天然記念物に指定され、保護増殖がはかられてきましたが、場所によっては野菜などの食害があるということで、駆除の対象になっている地域もあります。

アカネズミ(分類:げっ歯目 ネズミ科 Apodemus speciosus) 閉じる

アカネズミ

低地から高山帯まで広く分布する、一番身近な森のノネズミです。赤茶色の光沢のある美しい体色をしていま す。

「ネズミ算式に増える」と言いますが、このネズミは年2回の繁殖。1回の出産あたりの子どもの平均数は、春で3.3頭、秋で5.2頭だそうです。

このノネズミは、おもに土の中に巣穴を掘ります。雪が積もると、雪の中にトンネルを掘っていて、縦横無尽に走るトンネルを見ることもあります。

フクロウなどの猛禽類やキツネ、テンなどの貴重な餌資源となります。

コウモリ(分類:翼手目 Chriroptera) 閉じる

コウモリ

翼手目は、げっ歯目に次ぐ種数の多い哺乳類です。日本には、食虫性の小型のコウモリと果実食のオオコウモリ(2種)の33種が知られています。

食虫性のコウモリは、一晩に自分の体重の半分くらいの昆虫を食べます。近年、農薬の使用や農業形態の変化、森林伐採などのため昆虫や生息環境が減り、多くの種類が「希少種」となってしまいました。

東京ガスの森では、どんなコウモリがすんでいるのかまだわかっていません。自然度の指標としても、どんなコウモリがすんでいるか調べる必要があります。

ムササビ(分類:げっ歯目 リス科 Petaurista leucogenys) 閉じる

ムササビ

ムササビは、夜行性のリスの仲間です。木と木の間を、飛膜を広げて滑空する様は、まるで座布団が飛んでいるようです。

ムササビがすむには、巣として使える穴のある大木が必要です。そのため、ご神木などが残る社寺林にすんでいることもあります。

木の芽、花、葉、果実、種子などがおもな餌で、木の上で食べます。水分は食べる植物からとると言われていますので、ムササビが水辺に降りている左写真(自動撮影カメラにて撮影)は、とても貴重な一枚です。

人が付けた巣箱の利用も多く、民家の天井裏に入りこんで子育てすることも度々です。

ニホンイタチ(分類:食肉目 イタチ科 Mustela itatsi) 閉じる

ニホンイタチは、オス400-500g、メス150-200gとオスがメスの2倍ほどの大きさです。田んぼや川などの水辺近くで生活することが多く、ネズミ、ザリガニ、昆虫などを食べます。

今回、はじめてイタチの後ろ姿が写真に写りました。東京ガスの森の中でも、水辺の近くの石の上などで糞を見つけることがあります。この糞はただの排泄物ではなく、自分の「なわばり」も主張しています。

西日本では、外来種のシベリアイタチ(ニホンイタチよりも大型)が野生化し、ニホンイタチは山間部に追いやられています。

森でみつかったイタチのフン

森でみつかったイタチのフン

ニホンイタチの痕跡 閉じる

分類:食肉目 イタチ科 Mustela itatsi

分類:食肉目 イタチ科 Mustela itatsi

イタチは、オスもメスも「なわばり」を持ちます。

オスのなわばりは、複数のメスのなわばりと重なります。その「なわばり」の主張に役立っているのが、「フン」です。なわばりをアピールするために、石の上や橋の上など目立つ物の上にすることが多いようです。

実は、イタチのオスとテンのメスでは、同じくらいの大きさのため、同じくらいの大きさのフンをします。ですから、厳密にはフンの大きさだけではイタチかテンか区別できません。

最近の研究では、フンの中に含まれるDNAの分析によって、落とし主の種類が特定できるようになってきました。

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