環境配慮を「楽しい習慣」へ
東京ガスが伝えるエコ・クッキング
東京ガス都市生活研究所は、40周年記念企画のひとつとして、2026年7月24日に、親子向けのエコ・クッキングイベントを開催。料理と実験を組み合わせた体験を通じて、子どもたちは環境配慮の大切さを学びながら、その効果を自ら確かめました。楽しさを入り口に、毎日の暮らしの中で続けられる環境行動の第1歩を後押しする取り組みです。
親子で「研究員」になって学ぶ一日
都市生活研究所の調査では、小学生の子どもを持つ保護者の約7割が「子どもと一緒に省エネの工夫をしたい」と考えていることが分かっています。こうした関心の高まりを受け、親子で楽しみながら環境を学べる機会としてエコ・クッキングイベントを企画し、親子12名にご参加いただきました。
当日は「1日研究員になろう」というコンセプトのもと、旬の野菜を使った「お絵描きライスピザ」と「ベジストローネ」を調理。野菜の切り方を工夫した場合とそうでない場合で、生ごみの量がどのように変わるのかを子どもたち自身が計測しました。
結果を見た子どもたちからは「こんなに違うんだ!」という驚きの声が上がります。「野菜をまったく食べない子どもが、完食していて本当に驚いた。残すからとあえて料理に入れていなかったが、今後は取り入れたい」という保護者の声も寄せられ、学びを家庭へ持ち帰るきっかけにもなりました。
おいしくて、楽しいからこそ続けられる
東京ガスが1995年から推進しているエコ・クッキングは、「買い物」「調理」「食事」「片づけ」の4つの場面で環境を考える取り組みです。食材を選び、調理し、食べ、片づけるまでを一連の行動として捉え、生活者が無理なく取り組める工夫を提案しています。都市生活研究所が大学生を対象に行った調査では、教育の前後でエネルギーや水の使用量、生ごみの量が減少し、CO2排出量が約50%削減されたことを確認しています。
東京ガスは、家庭の台所へエネルギーを届け、大正2年から料理教室を始めるなど、日本の「食」と長く関わってきました。料理とエネルギーの双方の知見を環境問題と結び付け、エコ・クッキングとして体系化したことは、暮らしと密接に関わってきた東京ガスならではの提案です。
例えば、調理の際、鍋にふたをすると、熱が逃げるのを防ぎ、ガスの使用量を約11%減らすことができます。省エネだけでなく時短にもなる、暮らしに取り入れやすい工夫です。その他にも、近くで生産された食材を選ぶ、食べ切れる量を盛り付ける、汚れの少ない皿から洗うなど、エコ・クッキングには料理をする人もしない人も実践できるポイントがあります。
今回のイベントの企画・運営を担当した笹岡はイベントを振り返り、「環境によいことは、どこか我慢や不便を伴うものと思われがちです。でも、エコ・クッキングはおいしくて楽しいからこそ続けられる。参加した親子の皆さんに『エコ・クッキングって楽しい!』と感じてもらえたことが何よりうれしかったです」と語ります。
生活者視点から、未来の行動変容へ
1986年の設立以来、都市生活研究所は一貫して“生活者視点”を大切にしてきました。研究するだけでなく、どうすれば分かりやすく伝わるかを考え、データや体験を通じて自ら納得してもらうことを重視しています。今回も、生ごみを実際に計量して効果を見える化することで、押し付けではない行動変容につなげました。
「行動を変え、継続していくためには、人から押し付けられるのではなく、自分自身が納得して行うことが大切です。そのために、効果の見える化がポイントになります。エコ・クッキングも、単に“こういう行動をすると環境によいですよ”と伝えるだけでなく、その行動によってどれだけのエネルギーを削減でき、節約につながるのかをデータで示しています。ひとつひとつの行動による効果は小さくても、塵も積もれば山となります。エビデンスをきちんと示すということは、エコ・クッキングに限らず、都市生活研究所がずっとこだわってきたことです」(笹岡)
初めて調理を学ぶ段階からエコ・クッキングに触れることで、環境に配慮した行動が習慣となり、やがて社会の当たり前になっていく。東京ガスが目指しているのは、環境配慮を特別なことではなく、意識せずとも自然に暮らしへ取り入れられ、その生活を心地よいと思える社会です。
おわりに
「エコ」や「省エネ」と聞くと難しく感じるかもしれません。しかし、鍋にふたをする、食べ切れる分だけ盛り付けるなど、エコ・クッキングの工夫は今日から始められるものばかりです。環境のためだけでなく、節約や時短、暮らしを快適にするコツとして。東京ガスはこれからも、生活者視点に立ちながら、楽しく続けられる環境行動の輪を広げていきます。
関連動画「東京ガス都市生活研究所 40周年」
エコ・クッキングをはじめ、暮らしにまつわるさまざまな研究に取り組んできた東京ガス都市生活研究所。
40周年を迎えた都市生活研究所のこれまでの歩みや取り組みを、動画でご紹介します。
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