2024年4月23日
東京ガス株式会社

　東京ガス株式会社（以下「東京ガス」）とパナソニック株式会社 空質空調社（以下「パナソニック」）にて共同開発したガス温水式浴室暖房乾燥機連動タイプ熱交換気システム「AIR TES（エアテス）」が、三井不動産レジデンシャル株式会社が販売する新築分譲マンション「パークシティ中野 ザ タワー エアーズ」「パークシティ中野 ザ タワーブリーズ」の全807戸に採用されました。

　コロナ禍以降、健康で快適に暮らせる住空間のニーズが高まっています。特に、日本人の約4割が花粉症にかかっている^*1とされる中、花粉の侵入を抑制する等、人々の住まいにおける空気質への関心が高まっています。これらのニーズに対応するため、東京ガスの設計・施工のノウハウとパナソニックの換気技術を活かしてAIR TESを共同開発し、発売したものです。

　AIR TESは、ガス温水式浴室暖房乾燥機（以下「浴室暖房乾燥機」）と熱交換気ユニットを連動運転することで、排気量を自動で抑え、建物の隙間などからの花粉やPM2.5の侵入を低減するシステムです。

AIR TESの特長

　東京ガスは、快適と省エネの両立を実現した AIR TESの導入推進を通じて、健康で快適に暮らせる空間づくりに貢献していきます。

• *1：
  花粉症環境保健マニュアル（2022年・環境省）より。
• *2：
  パナソニックの試験条件とシミュレーションによる評価です。数値はあくまでも目安であり、設置環境、使用状況によっても効果が異なります。人の出入り、窓の開放、洗濯物の持込による花粉侵入は加味していません。1日の平均値であり、すべての時間においての低減率ではありません。
• *3：
  第3種換気［浴室暖房乾燥機で住宅全体を換気］と比較した場合です。換気による支出金額の比較であり、躯体空調負荷分の支出金額は含んでいません。実際の効果はお客さまのご使用条件により異なります。パナソニックの条件による試算です。
• *4：
  室内外の温度差により、給排気量を自動調整します。（室内の温度・湿度は制御しません）

＜参考＞

AIR TESの特長

（1）排気量の自動制御と微小粒子用フィルターで、室内への花粉侵入量を約86％低減^*2

　熱交換気ユニットと浴室暖房乾燥機が連動していない場合、排気量が給気量よりも多くなるため、窓などの隙間から外気が入り、花粉などを取り込んでしまいます。そこで、熱交換気ユニットと浴室暖房乾燥機を連動運転することで、浴室換気時の排気量を自動で抑え、花粉などの侵入を低減します。また、同制御と熱交換気ユニットの微小粒子用フィルターにより、花粉の侵入を約86％低減^*2しました。

＜換気のイメージ＞

＜花粉侵入の低減効果＞

（2）換気時の熱ロスを抑制し、約37％の省エネ^*3を実現

　熱交換気ユニットが外気を室温に近づけて給気します。例えば、冬期に冷たい0℃の外気を15℃まで予熱して給気するため、熱ロスが少なく、省エネで冷暖房費を大幅に節約します。このように、浴室暖房乾燥機と、換気の際に失う室内温度を回収する熱交換気ユニットを組み合わせることで、浴室暖房乾燥機のみで住宅全体を換気する場合と比べ、約37％の省エネ^*3を実現しました。

＜換気のイメージ＞

＜換気による支出金額の目安比較＞

（3）室内外の温度差と室内の湿度変化に合わせて給排気量を自動調整^*4することで、快適な住空間を実現

　AIR TESは、屋外の温度や室内の温度・湿度の変化に合わせて自動で給排気量を調整し、風量バランスをコントロールするおまかせ自動運転が搭載されています。例えば、冬場の乾燥や結露を抑えるために、室内外の温度差と室内湿度の変化に合わせ、熱交換気量を0.5～0.3回/時間で調整し、過乾燥や結露を防ぎ、快適な住空間を実現します。

物件概要

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