製品安全に関する大切なお知らせ
(株)ガスター製「シャワー付BFふろ釜(KG-813BFA-FXSシリーズ)」の自主的な点検・部品交換作業の実施について
2006年12月12日
東京ガス株式会社
東京ガス株式会社は、平成10年12月から平成17年3月まで販売した株式会社ガスター製「シャワー付BFふろ釜(KG-813BFA-FXSシリーズ・全5機種)」の一部の機器について、その『給湯・風呂ガス電磁弁※1』の不具合から、繰り返し給湯やシャワーを使用する中で、場合により高温水や蒸気が出る恐れのあることが判明したため、該当品の点検および部品交換作業を自主的に実施させていただくことといたしました。
弊社といたしましては、このような事態が生じましたことを重く受け止めており、お客さまに大変ご迷惑をおかけしましたことを心からお詫び申し上げますとともに、今後同様の事態が発生しないよう再発の防止に努めてまいります。
※1『給湯・風呂ガス電磁弁』・・・ガス通路の開閉を自動的に行う弁。シャワーや給湯の出湯栓を開いた場合や風呂追い焚きボタンを入れた場合に弁を開いてガスを通し、止めると弁を閉止してガスを止める。
「シャワー付BFふろ釜」は、屋外から取り入れた空気により燃焼し、屋外に燃焼排ガスを排出する密閉式のふろ釜で、浴室内に設置し、風呂追い焚き、給湯、シャワーが使用できる機器です。
(株)ガスター製「シャワー付BFふろ釜(KG-813BFA-FXSシリーズ)」について、給湯電磁弁の製造工程において電磁弁本体が偏った状態で電磁弁ユニットに取り付けられている場合、歪みが発生して電磁弁が開いた状態で固着し、出湯栓切替えレバーを閉めてもガス電磁弁が閉止しない状態となるため、燃焼が10秒程度継続することで、給湯熱交換器内部に滞留した湯がさらに加熱され、出湯栓切替えレバーを再度開けたときに高温水や蒸気が出る恐れのあることが製造メーカーからの連絡により明らかになりました。
なお、電磁弁本体が偏った状態となる原因につきましては、以下の二点の報告を受けております。
- 電磁弁設計時の配慮不足から、ネジ穴の余裕度の範囲内で電磁弁ユニットと電磁弁本体の取り付け時に作業のばらつきが発生し、電磁弁が偏って取り付けられた状態が生じたため。
- 製造時の鋳型の精度不良から、取り付けネジ穴がずれた状態で製造された電磁弁が使用されたため、電磁弁ユニットに取り付けた際、結果的に偏った取り付け状態が生じたため。
このたびの高温水が出湯する事象は、東京ガス販売分の同機種で、12月11日までに11件の発生を確認しており、そのうち3件のお客さまから火傷のお申し出がありました。3件のうち、本年11月7日に埼玉県のお客さま宅におきまして、シャワーからの高温水で腕を火傷し、加療を要する事象が1件発生しております。
弊社といたしましては、同様の事例が発生することを防止するため、下記の方法によりお客さまへのお知らせならびに点検・部品交換作業を無償で行ってまいります。
お客さまには、点検・交換作業の実施にあたり、ご迷惑をおかけすることを重ねてお詫び申し上げます。何卒、ご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
【当該機器をご使用のお客さまへのお願い】
お客さまにおかれましては、弊社による『給湯・風呂ガス電磁弁』の交換作業が完了するまでの期間、給湯ならびにシャワーを使用される場合は、出湯栓切替えレバーを開けた後に直接身体にかけることを避け、しばらくお湯を流した上でご使用いただきますようお願い申しあげます。また、浴槽に入られる場合には、温度を確認の上、入浴いただきますようご協力をお願い申し上げます。
1.販売台数
機種名 | 販売期間 | 台数 |
KG-813BFA-FXS | 平成10年12月~平成11年6月 | 1,292 |
KG-813BFA-FXSH1 | 平成11年7月~平成17年3月 | 5,140 |
KG-813BFA-FXSH2 | 平成11年7月~平成17年3月 | 1,105 |
KG-813BFA-FXSM1 | 平成11年7月~平成17年3月 | 4,836 |
KG-813BFA-FXSM2 | 平成11年7月~平成17年3月 | 1,056 |
合計 | 13,429 |
2.お客さまへのお知らせ
明日(12月13日)の朝刊に告知広告を掲載し、弊社が無償点検・部品交換を実施する旨、ならびに部品交換が完了するまでの間、機器のご使用に関してご注意いただくお願いについてのお知らせを行います。なお、設置先が特定できているお客さまには同様の旨をお知らせするダイレクトメールを発送いたします。
また、東京ガス株式会社のインターネットホームページ<http://www.tokyo-gas.co.jp/>にも掲載します。
3.点検ならびに作業内容
部品が整い次第、該当品をご使用のお客さまを順次訪問の上、点検ならびに部品交換作業を無償で行ってまいります。
(1) 作業内容 『給湯・風呂ガス電磁弁本体』を交換した上で、シャワー経路に『熱湯遮断弁※2』を取付けます
(2) 作業時間 約60分/台
※2『熱湯遮断弁』・・・形状記憶合金により、高温水が触れると出湯経路を閉じる機能を搭載した弁。
4.お客さまのお問い合わせ先
(1) フリーダイヤル 0120-660-416
(2) 受付開始日 平成18年12月12日(火)
(3) 受付時間 ・平成18年12月17日(日)までは24時間(土日含む)
・平成18年12月18日(月)からは午前9時から午後5時(除く土日祝日)
対象品の見分け方