プレスリリース

SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)第3期において産業用熱利用分野におけるアンモニア利用の研究開発を開始

2024年2月26日
東海国立大学機構 岐阜大学
東京ガス株式会社
三浦工業株式会社

 東海国立大学機構 岐阜大学(学長:吉田 和弘、以下「岐阜大学」)、東京ガス株式会社(社長:笹山 晋一、以下「東京ガス」)、三浦工業株式会社(代表取締役:宮内 大介、以下「三浦工業」)は、このたび、産業用熱利用分野におけるアンモニア利用の研究開発(以下「本研究開発」)を開始しました。

 本研究開発は、総合科学技術・イノベーション会議*1(CSTI)による戦略的イノベーション創造プログラム*2(以下「SIP」)第3期課題「スマートエネルギーマネジメントシステムの構築」*3の研究開発テーマ「アンモニア・水素利用分散型エネルギーシステム」において実施し、早期に社会実装可能な脱炭素エネルギーおよび水素キャリアとして期待されているアンモニアを燃料とした工業炉および貫流ボイラの開発に取り組みます。
 燃料としてのアンモニアは、燃焼時にCO2を発生せず、輸送・貯蔵においても優位性がある一方、可燃範囲が狭く、燃焼速度が遅いといった特性に伴う燃焼の困難さと、燃焼時に生成されるNOx(窒素酸化物)の抑制が産業分野での導入時の技術障壁となります。本研究開発では、アンモニアの改質によって生成されるアンモニア・水素・窒素混合ガスを燃料として用いることで、技術障壁の解消に取り組みます。今後、経済性、環境性の側面から最適な燃焼方法を2025年度までに確立し、2027年度までに工業炉および貫流ボイラの実証機を開発することを目指します。
 また、岐阜大学、三菱化工機株式会社、株式会社レゾナックが研究開発に取り組む*4燃焼器用改質器ユニットと連携し、最適なトータルシステムの構築に取り組みます。

本研究開発範囲のイメージ

各機関の役割

 今後、三者は、本研究開発で得られた成果を通じて、脱炭素化に向けた技術開発の更なる早期実現を図り、政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現」に貢献してまいります。

以上

ページトップへ