プレスリリース
社長 内田高史 新年挨拶
2023年1月4日
東京ガス株式会社
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
当社グループは、昨年4月に新たなグループ経営理念を策定・公表しました。これは人・社会と深く関わり、貢献していく伝統を残しながら、未来に向けた新たなソリューションを創造し、社会に役立つことに挑み続け、やり抜いていく姿を表したものです。
当社グループを取りまく環境は大きく変化しており、その変化は年々大きく、かつ不透明になっています。ロシア・ウクライナ問題を契機とした天然ガスの供給不安やエネルギー価格の高騰は、今後も続くと見られています。トランジションエネルギーとしての天然ガスの重要性は増している一方、足下の状況が脱化石燃料を加速していく可能性は否定できません。
また、デジタルテクノロジーの飛躍的進歩、Withコロナによる生活様式・価値観の変化も含め、いわゆる「4つのD(競合激化、脱炭素化、デジタル化、多様化)」は、当社グループの事業に引き続き大きな影響を与えていきます。
その中でも、当社グループは「Compass2030」で掲げた2030年利益目標2,000億円の達成に向けて、稼ぐ力を向上させる取り組みを進めています。
「CO2ネット・ゼロ」については、カーボンニュートラルLNGの拡販、再エネ開発等を進めています。今後、再エネ投資の一層の拡大、需要側の電源獲得、メタネーション実現に向けた技術開発等、将来に向けた種蒔きと同時に、早期の収益化に向けた取り組みを具現化していきます。
「価値共創のエコシステム構築」については、提携先であり、英国で設立後わずか数年で300万件以上の電力小売契約を獲得しているオクトパスエナジー社のビジネスモデルに学び、DXの取り組みを強力に推進していきます。
「LNGバリューチェーンの変革」については、昨年4月からホールディングス型グループ体制のもとで進めてきた各カンパニー・基幹事業会社における自立自走の意識や収支意識の向上をさらに深化させ、各々の業界の専業会社に伍していける規模と効率性を追求していきます。
現在、当社グループでは中期経営計画の策定を進めています。次期中計期間を当社グループ自らがビジネスモデルを転換する期間と位置付け、エネルギー安定供給と脱炭素の両立、ソリューションの本格展開、変化に強いしなやかな企業体質の実現を3つの柱に検討を深めています。
エネルギー業界を取りまく環境は今後も厳しさを増していくと思われますが、変化の中にこそ成長のチャンスがあると考え、2023年も当社グループが一丸となり、更なる飛躍を遂げていきたいと考えています。
以上