プレスリリース
米国ヘイラ社への出資について
2020年11月20日
東京ガス株式会社
アカリオ・インベストメント・ワン社
東京ガス株式会社(社長:内田 高史、以下「東京ガス」)100%出資子会社のアカリオ・インベストメント・ワン社(社長:山下 俊二郎)は、本日、マイクログリッド*1向け分散型エネルギーリソース(Distributed Energy Resources、以下「DER」)統合制御システムを開発・販売する、米国スタートアップ企業であるHeila Technologies Inc.(以下「ヘイラ社」)に出資しました。なお、東京ガスグループによる海外スタートアップ企業への出資は、4例目となります。
ヘイラ社は、多種多様なDER(太陽光発電、蓄電池、燃料電池、ガス発電機など)を統合制御する自律分散型統合制御システム*2を開発しており、既に米国内で複数のシステム販売実績がある企業です。
ヘイラ社が提供する自律分散型統合制御システムは、各DERを独自に制御する自律分散型のため、DERの追加や削減が容易にできる柔軟性が強みとなります。また、中枢システムが存在しないことから、単一障害点*3がなく、トラブル発生時に全体システムへの影響を最小限に抑えることで、停電リスクを大幅に下げることが可能となります。
東京ガスグループは、ヘイラ社への出資を通じて、DER統合制御による需給調整・オペレーションのノウハウを獲得し、国内外でDERを活用したマイクログリッド等の新たなエネルギービジネスの展開を進めていきます。引き続きグループ経営ビジョン「Compass2030」において掲げた「価値共創のエコシステム」の構築に向け、お客さまや、地域社会、異業種企業やスタートアップ企業を含むビジネスパートナーや自治体等と連携し、快適性の向上や環境負荷低減など多様な価値を創出・提供してまいります。
*1: 太陽光発電、蓄電池、ガス発電機などの分散型エネルギーリソースを活用し、系統から独立してその地域の需要を賄うことのできる小規模な地産地消型エネルギーネットワークのことで、災害に強く、電力損失が少ないなどの特徴を持つ
*2: 中枢システムを介さず周りの分散型リソースと相互に通信を行い、自律的に動作する制御システム
*3: その箇所が停止するとシステム全体が停止するような箇所
ヘイラ社の概要
社名 | ヘイラ社 (Heila Technologies Inc.) |
代表者名 | フランシスコ モロズ (Francisco Morocz) |
設立 | 2017年12月 |
事業所 | アメリカ合衆国マサチューセッツ州 |
事業内容 | マイクログリッド向け分散型リソース統合制御ソフトウェア・ハードウェア開発 |
アカリオ・インベストメント・ワン社の概要
社名 | アカリオ・インベストメント・ワン社 |
代表者名 | 代表取締役社長 山下 俊二郎 |
設立 | 2017年12月 |
事業所 | アメリカ合衆国カリフォルニア州 |
出資比率 | 東京ガス100%出資 |
事業内容 | スタートアップ企業およびエネルギー関連ベンチャーキャピタルへの投資 |
自律分散型制御システムのイメージ
以上