プレスリリース
エンジーと東京ガスによるメキシコでの再生可能エネルギー共同開発事業について
2019年4月8日
仏国エンジー社
東京ガス株式会社
仏国エンジー社(CEO:イザベル・コシェ、以下「エンジー」)と東京ガス株式会社(社長:内田 高史、以下「東京ガス」)は、共同で再生可能エネルギー事業に取り組むことに合意しました。メキシコでの再生可能エネルギーの開発・運営を行う事業プラットフォームとしてエンジーが設立した共同開発運営会社(以下「共同会社」)の株式を、東京ガスが50%取得し共同で事業に取り組みます。なお、東京ガスが株式を取得した後に共同会社の名称を「エオリオス・エンテーヘー」へと改称いたします。
エンジーと東京ガスの交流は1983年にまで遡り、共同会社の設立は両社の長年にわたる交流の大きな成果の一つです。
共同会社は、2つの陸上風力発電と4つの太陽光発電で構成された再生可能エネルギー発電プロジェクト(発電出力89.9万kW)を保有する予定です。また、6プロジェクト全てがメキシコ電力オークションにて落札した15年間の長期売電契約を有し、2020年までに商業運転を開始する予定です。この6プロジェクトの1年間の発電電力量は、メキシコ一般家庭約130万件の消費電力に相当します。
メキシコは日照や風況に恵まれており、同国政府は国内のクリーンエネルギーの割合を2024年までに35%へ引き上げることを目指すエネルギー関連法を2015年に公布しています。エンジーと東京ガスは共同会社を通じ、メキシコの低炭素化に引き続き貢献してまいります。
エンジー 副社長 ラテンアメリカ統括 ピエール・シャレイルのコメント
共同会社の設立により、当社と東京ガスの信頼関係がさらに強固なものとなることを喜ばしく思います。この共同会社により、両社の強みを互いに活かすことで、当社グループは、今後も重要な事業分野である再生可能エネルギー事業を拡大し、メキシコの再生可能エネルギーにおける国家目標の達成や円滑な脱炭素化に積極的に貢献できると考えています。また本事業は、2019年2月28日に開催されたキャピタル・マーケット・デイにおいて発表した、エンジーの戦略ロードマップに合致するものです。
東京ガス 専務執行役員 海外本部長 野畑 邦夫のコメント
このたび、長年の友かつ再生可能エネルギー分野において豊富な実績を誇るエンジーと共にメキシコでの再生可能エネルギー事業に参入する機会に恵まれ、大変喜ばしく思います。共同会社はエンジー、東京ガスの双方に更なる繁栄をもたらすものであると共に、東京ガスグループとして初めての海外再生可能エネルギー事業への参入となる、記念すべき第一号案件です。これを弾みに、我々は「GPS2020」達成にむけて更に邁進いたします。
6プロジェクト所在地
6プロジェクトの概要
発電所名称 | 電源 | 所在地(州) | 送電端出力 (万kWe) |
最大出力 * (万kWp) |
商業運転 開始予定 |
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1 | Tres Mesas 3 (トレスメサス3) |
風力 | タマウリパス | 4.95 | 5.18 | 2019年2月 |
2 | Trompezon (トロンペソン) |
太陽光 | アグアスカリエンテス | 12.60 | 15.86 | 2019年7月 |
3 | Villa Ahumada (ビジャアウマダ) |
太陽光 | チワワ | 15.00 | 19.98 | 2019年7月 |
4 | Tres Mesas 4 (トレスメサス4) |
風力 | タマウリパス | 9.57 | 10.08 | 2020年3月 |
5 | Abril (アブリル) |
太陽光 | ソノラ | 9.90 | 13.42 | 2020年7月 |
6 | Calpulalpan (カルプラルパン) |
太陽光 | トラスカラ | 20.00 | 25.35 | 2020年7月 |
合計発電出力 | 72.02 | 89.87 | - |
* 太陽光は太陽電池モジュール公称最大出力(直流)の総量
トレスメサス3
トロンペソン
エンジーメキシコについて
エンジーはメキシコにおいて、発電、熱電併給(コージェネレーション)、天然ガスの輸送・配給、圧縮天然ガス、住宅用・商用・産業用エネルギー・サービス等のエネルギー事業を20年以上運営しております。
現在、天然ガス事業において、8つのガス配給会社を通じて52万件以上の顧客へサービスを提供し、3つのガス輸送導管会社のもとで1,300km以上のガスパイプラインを運営しております。また、電力事業では計34.5万kwの2つの発電所を保有し運営しております。
エンジー・メキシコは、メキシコの脱炭素化に積極的に取り組んでおり、2021年までに、9億2500万米国ドル相当の投資により、1.1GWを超える再生可能エネルギー発電容量を追加する予定です。
エンジーの概要
エンジーは低炭素なエネルギーとサービスにおいて、世界的に範となる企業です。気候変動を背景とした急速な要請に応えるため、民間企業や自治体などのお客さまの脱炭素化に向けた取り組みに貢献する世界的リーダーになることを目指しています。私たちは、再生可能エネルギー、ガス、サービスを商材とした、お客さまにすぐにお使い頂ける競争力のあるソリューションを提供し、16万人の従業員、パートナー、ステークホルダーの協力による創造と調和のあるコミュニティーの発展に尽くします。
グループの2018年の売上高は、606億ユーロです。エンジーはパリおよびブリュッセルで上場しており、主要な株価指標(CAC40, BEL20, Euro STOXX50, STOXX Europe600, MSCI Europe, Euronext100, FTSE Eurotop100, Euro STOXX Utilities, STOXX Europe600Utilities)およびその他のインデックス(DJSI World, DJSI Europe and Euronext Vigeo Eiris-World120, Eurozone120, Europe120, France20, CAC40Govenance)を構成する一社となっています。
詳細はwww.engie.comをご確認ください。
東京ガスの概要
東京ガスは、首都圏を中心に、約1,100万件を超えるお客さまに都市ガスを供給する日本最大の都市ガス事業者です。また、自社持分の電源を約165万kW保有し、電力供給する日本最大の特定規模電気事業者(PPS)でもあります。東京ガスは、供給安定性・経済性・環境性に優れた「天然ガス」を軸に自らイノベーションを起こすことにより、東京のガス会社から、グローバルなエネルギー・フロンティア企業への進化を目指し企業価値向上とお客さまの豊かな暮らしの実現に取り組んでいます。
東京ガスグループは、「GPS2020」において、国内外で100万kW規模(国内40万kW・海外60万kW)の再生可能エネルギー電源の獲得を目標に掲げており、国内にとどまらず海外のさまざまな国・エリアにおける事業参画を目指しています。今後も積極的に、海外における再生可能エネルギー電源の獲得に取り組みます。
詳細はhttps://www.tokyo-gas.co.jp/をご確認ください。
以上