東京ガスネットワーク トピックス

【東京ガスグループ人的資本レポート掲載】女性フィールドスタッフとして自律的にキャリアを形成

2025年8月1日



近年、無形資産の重要性が高まる中で、東京ガスグループでは一人ひとりの人材を単なる資本ではなく「心をもつ貴重な財産」と捉え、挑戦を奨励しながら人材の価値を高め、多様性を尊重しながら最大限その価値を発揮する環境づくりを進めています。

未来と今の従業員や、お客さまをはじめとした多様なステークホルダーに対して、外部環境が大きく変わる中で求められる変革を実現するためにグループ員が前向きにミッションに取り組む姿や、経営戦略と連動した人事戦略に基づく各施策の具体的な内容などをお伝えし、東京ガスグループの人的資本経営についての理解を深めていただくことを目的とした「東京ガスグループ 人的資本レポート」において、東京ガスネットワーク社員が紹介されました。

東京ガスグループ 人的資本レポートはこちら

通報を受けて、現場に急行するプロ集団で女性活躍の道を開拓

所属は取材当時

神奈川ガスライト24にフィールドスタッフ(FS)として勤務しています。「ガスライト24」とは、お客さまからのガス漏れの通報に対して出動する拠点で、現場でガス漏れ等の調査や修理作業を行うのが FS です。夜間勤務はもちろん、火災などの危険な現場を対応することもあり、心身ともにタフさが求められますが、同時にお客さまの生命と財産を守るという大きなやりがいもある業務です。

自分の力で解決したい!厳しさを覚悟で異動を希望

幼い頃から、多くの人の役に立つ仕事をしたいと思っていました。インフラ関係の企業ならそれができると考え、2016年に東京ガスに入社しました。

最初に配属された神奈川設備保安センターでは約4年間、大型施設におけるガス設備点検業務に従事しました。ただ、点検中に異常や不具合を発見できても、自分の手ではガス漏れなどの対処をすることができなかったので、もどかしさも感じていました。そこで上司との定例面談で、ガスライト24への異動希望を伝えたんです。

神奈川ガスライト24

その後、希望が叶って2020年から神奈川ガスライト24で初の女性FSとして現職場に異動しました。実は東京ガスグループ内でも、ガスライト24は緊張感のある環境で、女性スタッフが少なく夜間勤務もあるなど、大変な仕事だと認識されているため、異動の際には本当に多くの同僚や先輩方に心配されました。でも、同時にたくさんのエールもいただき後押しをしてもらいました。

技能習得の機会を豊富に設け緊急、危険を伴う業務に備える

東京ガスネットワークにはさまざまな研修が用意されていて、異動後には転入者研修とフォロー研修を受けました。コロナ禍の最中だったので通常より短い期間での研修でしたが、その後に丁寧なOJTがあり、先輩や同僚も何かと気にかけてくれ、安心して新たな業務を始めることができました。今も出動先で扱った経験のない古い設備を見ることがあり、先輩に修理の仕方や使い方を教わっています。こうした気軽に教え合い助け合うガスライトの文化には、日々助けられていますね。

社内には数多くの技能研修や認定試験もあります。各ガスライト24の拠点には、人材育成施設が併設されており、高度な技能習得に向けた実技の研修・訓練が受けられます。私も認定資格を取得する際に活用しました。

危険を伴う仕事である以上、入念に教育を受けられる環境も含めて、万全の状態で現場に出動できる体制が整備されています。異動前の想定よりもハードな仕事だと痛感していますが、だからこそいつも必死に、「絶対に事故を起こさない」という気持ちで臨んでいます。

もちろん、事故を未然に防げた時などは、大きなやりがいを感じます。また、一人暮らしの女性や高齢の方のお宅に出動した際に、「女性が来てくれてよかった」と言ってもらえたり、営業中の商業施設の女性更衣室など男性が入れない現場に呼ばれたりと、女性 FS だからこそ役に立てた機会も数多く経験しました。

働きやすい職場を目指して女性活躍ワーキンググループを設立

日頃の緊急保安業務と並行して力を入れているのが、女性FS活躍推進の取り組みです。2022年に女性FSとエリア横断のワーキンググループ(WG)を立ち上げました。女性FSは徐々に増えていますが、女性の先輩がいないエリアに配属される方もいたので、不安を軽減するためにエリアを越えた情報交換の機会をつくろうと考えたのです。

WGではさまざまな意見が話し合われています。例えば、「制服を女性の体形に合わせて改良できないか」「生理時に安心して着用できる工夫を制服に施せないか」「省力化のために各車両に台車を完備できないか」といった具体案を、本社や上司に提言しました。その結果、採用されたものも数多くあります。

当初はガスライト24主導だったWGですが、本社のメンバーも巻き込み、今は年に数回程度開催されています。女性ならではの悩みも気軽に話せる場になっていて、後輩の女性FSからも安心できる場になっているといわれています。

現在は女性FSの働きやすさを主題にしていますが、例えば今後は男性がもっと気軽に育休や時短勤務を活用できる職場にするなど、女性に限らず多様な人の働きやすさを実現したい。緊張感があるからこそ、働きやすい職場に変えていくことが大切だと思います。

緊急保安の業務では、東京ガスネットワーク初の女性の緊急車両の責任者になることも目指しています。日々、専門性を高めながら、これまで以上に人の役に立てるよう業務を極めていきたいと思います。

専門能力の向上

東京ガスネットワークでは、お客さまに対して安全に・安定的にエネルギーを供給すべく、プロフェッショナル人材の育成を図っています。5カ所の「研修センター」を整備し、専門分野に応じた高度な知識・技能の習得、専門能力向上のための支援を行っています。各研修センターでは、体系的に高い専門能力が身につけられるよう、メニューを整備し、技術の実践環境を整えています。

また、「技術・技能認定制度」や「マイスター・インストラクター制度」などを通じて、社員がより高い専門能力の習得を目指し、組織全体の技術・技能レベルの向上と次世代への技術伝承につなげています。

保安に資する人材育成はこちら
保安・供給の技術を競う・つなぐ!「技術・技能大会2024」がテレビ・メディアで取材・紹介されました

ページトップへ