安全・防災

保安を支える3つの柱と土台

保安を支える3つの柱【人】
 
保安に資する人材育成

保安を支えるためには、社員・パートナー企業の一人ひとりが安全を最優先に行動する意識(価値観)と高い技術力を持つ「人材の育成」が不可欠です。人材を育成するうえでは、自らルールを遵守する「規律遵守と安全意識の醸成」と、品質の向上、事故を防止する「技術力の向上」を重点的に教育・訓練に取り組んでいます。

新入社員合同研修

新入社員配属後研修は、東京ガスネットワークとパートナー企業5社にて合同実施しています。それぞれの新入社員が人間関係構築やスキル向上に寄与し、コミュニケーション能力の強化にも高い効果を発揮しています。

技術・技能競技大会

業務分野ごとに選定した競技種目について、各エリアの選手たちが日々の業務で積み重ねてきた技術・技能を披露し、競い合う大会であり、技術・技能の向上を目的として実施しています。

マイスター・インストラクター制度

極めて高い技術・技能を持つプロ中のプロを認定し、人材育成を支援する社内資格制度です。 人材の早期かつ適切な育成および技術・技能の着実な継承を継続的に実践していきます。

技術・技能認定制度

一人ひとりの所員が、業務遂行に必要とされる技術・技能を保有し、お客さまや社会の期待に応える仕事を、責任を持ってできるよう支援する仕組みとして制定したものです。

保安を支える3つの柱【しくみ】
 
保安のための体制と各種活動

「現場」視点で実態を把握することを重視し、技術進展などの環境の変化や事故・トラブルから得られた教訓を通じて、柔軟にルールを見直し、一人ひとりへの定着を図っています。また、組織として保安を担保する仕組み(体制)を構築することで、潜在リスクを排除し、事故を未然に防止します。
さらに、既存の枠組みにとらわれず、他社との連携も積極的に活用し、更なる保安向上を目指します。

導管に関わる業務規程

東京ガスネットワークの導管に係わる業務の遂行において遵守すべき事項を「導管に関わる業務規程」として定めています。

保安監査

過去の重大事故発生後、切断結び工事の保安・品質に関する監査を開始しました。直接原因・間接原因を排除する視点で、最重点項目を設定し、日々現場にて専門監査員が監査を実施しています。

本支供内管施工評価制度

東京ガスネットワークの業務における安全・品質・顧客満足・コンプライアンスを評価し、事故などの防止と安全品質等の維持・向上を図ると共に、パートナー企業との良好な取引を継続するため、本支供内管施工評価制度を運用しています。

インフラ事業における各種アライアンス

東日本電信電話、東京電力パワーグリッドとの3社アライアンス、東京都水道局との2社アライアンスにより、技術・ノウハウを集結し、インフラ基盤データの共通プラットフォーム化などにより、社会価値の向上に貢献していきます。

 保安を支える3つの柱【設備】
 
保安に関する設備投資

CBM(状態基準保全)の考え方を前提に、経年化対策を中心に供給設備を適切かつ効率的に更新することで、供給安定性とレジリエンス向上を実現します。
また、昨今急速に技術が発展していることから、最新のテクノロジーを積極的に導入し、保安と生産性の向上を両立させていきます。。

古くなったガス管の取替

事故に繋がるリスクのあるねずみ鋳鉄本管、漏えい発生率の高いアスファルトジュート巻き支管や白ガス供給管など、古くなったガス管は、優先順位をつけて、腐食に強くかつ耐震性に優れたポリエチレン管に計画的に入替を行っています。

整圧器などのガス管以外の設備の取替

故障時の供給支障リスクが大きい設備であり、供給安定性を確保する観点から、各設備の状態に応じ(CBM)、対策を行っています。

スマート保安の活用による保安と生産性向上の両立

ドローンやAI診断を用いた点検の高度化・効率化やMMS等を活用した測量レス設計、ウェアラブルカメラの現場活用などにより、保安と生産性の向上を両立していきます。

保安を支える土台【安全文化・風土】
 
安全文化や風土の醸成

都市ガスを安心してご利用いただけるよう、盤石な「保安・安定供給の確保」を継続的に実現していくためには、経営からパートナー企業も含めた現場第一線の一人ひとりが安全最優先の意識・行動を浸透させることが重要であり、さまざまな安全諸活動により、安全文化と風土の醸成に努めていきます。

経営と現場の保安に関する対話

2023年度に発生した死亡事故を非常に重く受け止め、改めて安全を経営課題と捉え、経営幹部と現場第一線の東京ガスネットワーク社員による保安に関する対話の取り組みを、2024年度より開始しました。

安全大会

過去の重大事例の展示やVR教材による着火疑似体験、当時の事故調査委員会関者による安全講話などによる安全大会を毎年行っています実施しています。 また、一人ひとりが過去の重大事故を忘れることなく振り返れるよう、ガス事故防止カレンダーを作成しており、過去の事故を風化させることなく、未来につなぐ風土の醸成に努めています。

ピーク期前保安強化月間

ガス需要ピーク期に万全の体制で臨むため、パートナー企業、ガス小売事業者と共に保安意識を高める安全諸活動を11月の1ヶ月間、「ピーク期前保安強化月間」として実施しています。

危険感受性向上の取り組み

導管工事の現場では、各種再発防止策により事故・トラブルは減少しています。一方で、リアルな体験を通じた『危険感受性』の向上は、ますます困難になると想定されます。そのような中、没入感を重視したVR教材の活用による『危険感受性の向上』を効果的に実現していきます。

ページトップへ