技術開発

GX(グリーントランスフォーメーション)に向けた技術検討

東京ガスネットワークでは、東京ガスグループが2021年に策定したCompass Actionにおけるカーボンニュートラルへの移行ロードマップを踏まえ、(1)自社排出GHG*1削減、(2)e-methane*2供給、(3)水素・CO2等輸送を主要施策としてGXに向けた取り組みを推進しています。

  • *1
    GHG:Green House Gas(温室効果ガス)の略称
  • *2
    e-methane:グリーン水素等の非化石エネルギー源を原料として製造された合成メタンの呼称

GX(グリーントランスフォーメーション)に向けた技術検討

1.自社排出GHG削減

東京ガスグループの温室効果ガス排出量は5,816.9万t-CO2e(Scope-3含む2022年度実績)。
建屋・車両・供給オペレーションなど東京ガスネットワークの事業活動により排出している温室効果ガス(2022年度実績2.6万t-CO2e)の抑制に向けて検討しています。

TGNWの温室効果ガス排出量 約2.6万t-CO2(2022年度)

メタン再注入によるガスバージ量の削減

世界的にメタン排出が課題となっています。
東京ガスネットワークにおいてもメタンの排出抑制に向けてメタンの回収あるいは導管網へ再注入する工法について検討しています。

HEV/FCV/EVへの入替と太陽光パネル設置

東京ガスネットワークでは約1,600台の社用車を有しており、利用形態や防災施策を踏まえ、順次HEV/FCV/EVへの入替を行っています。
その他会社建屋への太陽光パネル設置など再生可能エネルギーの利用拡大を計画しています。

2.e-methane供給

メタネーション等により合成された国内製造e-methaneの導管注入に向けた検討を行っています。

e-methane供給

国内でも自社排出CO2を利用してe-methane製造したいという企業が増えていくものと想定されます。
製造されたe-methaneは自家消費のみならず、弊社導管網への注入を要望される可能性もあることから、注入したガスが及ぶ影響範囲等について流体力学を用いた技術検討を実施しています。

3.水素・CO2等輸送

東京ガスネットワークの供給エリア内において水素等の活用を検討する自治体が増えています。
水素供給形態を供給量や供給圧力から大きく4つに分類し、自治体等のニーズに応えるべくそれぞれに必要となる水素輸送技術の確立に向けた各種検討を進めています。

水素導管供給ケース分類

水素輸送技術に関する技術開発

水素導管供給におけるネットワークの例

水素導管供給技術を確立するには、都市ガス主成分のメタンと異なる物性を輸送することによる配管部材や整圧器、流量計や工事方法の検証が必要です。そこで、海外の技術動向を確認しつつ、これらの部材などの技術検討や技術開発を行っています。

CO2輸送について

世界的にもCCS(CO2の貯留)・CCU(CO2の利用)に関する取り組みが推進されています。
東京ガスネットワークとして都市ガス以外のガス体輸送に向けてCO2の気体特性や海外事例調査等の知見集積を実施しています。

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