東京ガスネットワーク トピックス

新総合防災情報システム(SOBO-WEB)アイデアソン2025にて「優秀賞・防災担当大臣賞」を受賞

2025年9月7日

東京ガスネットワーク東部事業部は、内閣府「新総合防災情報システム(SOBO-WEB)※1アイデアソン2025※2」において、優秀賞・防災担当大臣賞を受賞いたしました。

坂井 内閣府特命担当大臣(防災、海洋政策)と受賞した東京ガスネットワーク東部事業部メンバー

1.背景

東京ガスネットワーク東部事業部では、これまでの災害対応の経験を活かすとともに、首都直下型地震をはじめとした、今後激甚化が懸念される大規模自然災害に備え、定期的な訓練を実施しています。これらの災害対応経験や訓練を踏まえ、人的・物的被害の最小化とライフラインの早期復旧を目的とした「AI × リアルタイムデータによる被害軽減と迅速復旧」を提案し、受賞に至りました。

東京ガスネットワーク 東部事業部 受賞メンバー

新総合防災情報システム(SOBO-WEB)アイデアソン2025 優秀賞 受賞盾

2.「新総合防災情報システム(SOBO-WEB)アイデアソン2025」における提案内容

(1) AI × EEI※3情報による「火災延焼範囲シミュレーション」

首都直下型地震による死傷者の約7割が火災に起因すると想定されるなか、SOBO-WEBのリアルタイムデータとAIにより火災延焼予想とリスクの迅速な「見える化」および「共有化」を提案しました。本提案が実現すれば、組織間連携を効率化する事で火災被害の減少に寄与できると考えています。

(2) 『復旧情報』の共有によるライフライン復旧の円滑化

従来の災害復旧時における個々の復旧工事着手までの「アナログ」な手続きや調整を、SOBO-WEBのマップ上で各ライフラインが「復旧工事計画」を共有することで効率化することを提案しました。また、AIによる「復旧優先度の判定」により、ライフライン復旧のさらなる効率化・早期化も期待できます。

(3) 国規模で実現する資機材等の貸借システムの構築

自治体・企業間での資機材等の共有・貸借・手続きをSOBO-WEB上で展開するシステムの構築を提案しました。これにより、災害時に迅速な手続きと資機材の早期入手が可能となります。

今後も、これらの提案の実現を目指し、災害時の減災および早期復旧に努めてまいります。


■提案イメージ

■提案資料

(クリックでpdfファイルが開きます)

※1:内閣府「新総合防災情報システム(SOBO-WEB)」について
災害発生時に災害対応機関が被災状況等を早期に把握・推計し、災害情報を俯瞰的に捉え、被害の全体像の把握を支援することを目的とした、災害情報を地理空間情報として共有するシステム。
2024年4月に始動し、各省庁、地方自治体等の約1,900機関が利用し、EEI(災害対応基本共有情報)に基づき情報を集約するもので、広域応援を行う機関も含めた災害対応機関間における情報の利活用拡大を目指している。
内閣府HP:https://www.bousai.go.jp/kyoiku/ideathon/pdf/ideathon_gaiyo_r7.pdf

※2:内閣府「新総合防災情報システム(SOBO-WEB)アイデアソン2025」とは
「新総合防災情報システム(SOBO-WEB)」において、各機関から収集・集約した情報を地図上で重ね合わせて表示できる本システムの利活用を促進するため、「データをどのように掛け合わせれば」各機関の災害対応に役立つのか、システムを効果的に利活用していくためのアイデアを内閣府が募集したもの。
内閣府HP:https://www.bousai.go.jp/kyoiku/ideathon/ideathon_r7.html
https://www.cao.go.jp/minister/2411_m_sakai/photo/2025_042.html

※3:EEIについて
「新総合防災情報システム(SOBO-WEB)」で、国や地方自治体、指定公共機関等の災害対応 機関が共有すべき特に重要な災害情報。EEI: Essential Elements of Information
内閣府HP:https://www.bousai.go.jp/kaigirep/kentokai/dataplatform/pdf/jitsumu/dai3kai/eei_v01.pdf

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