当社の保有技術

ReTOS工法

1. 概要

 東京ガスネットワークでは、ガス管のねじ接合部で適用可能なガス漏れ修理工法として、これまで外面修理工法の「リヴァイブ工法」と「R2工法」を開発し、現場導入しています。しかし、これらの工法は施工に技量を要すことや施工環境制約などの問題があったことから、これを解決するために「ReTOS工法」を開発しました。
 「ReTOS工法」は施工に技量を要さず、誰でも簡単に漏えい修理が可能な工法です。

施工は樹脂を充填するだけです。主な施工方法は下記のとおりです。

  1. 漏えい箇所に専用治具を装着し、治具内にオーダーメイドの二液硬化樹脂を充填します。
    (カートリッジに入った二液が混合されることで、短時間で樹脂が硬化し、漏えいを止めます。)
  2. 充填が完了したら、養生をします。養生後、専用治具を取り外して修理完了です。

2. 特徴

施工者のスキルに依存せず、誰でも安定した品質で施工可能です

 樹脂充填によるシンプルな工程により、熟練者でなくとも簡単に施工が可能であるため施工品質のばらつきを抑えることができます。

狭所環境でも容易に施工が可能

 小型の専用治具でねじ山部の狭い隙間にも確実に樹脂を充填できるため、狭い現場や難所でも容易に施工が可能です。

短時間で修理が完了します

 5分~15分以内に硬化が完了し、施工時間が大幅に短縮されます。

二液硬化性アクリル樹脂を用い、高い耐圧性能を発揮します

 充填された樹脂は長期間にわたり気密性を保ち、ねじ山からの漏えいを確実に抑止します。

様々な環境において安定した性能を発揮します

 各種評価試験により、多様な環境における耐久性能を有していることを確認しております。

3. 適用範囲

管種 白ガス管
適用口径 15~80A
圧力 低圧
施工環境 露出・埋設
備考 低圧噴出環境施工可

4. 導入実績、メリット

実績

社内で多数の施工確認を行い、問題無く施工できることを確認しました。
本工法は2025年7月から東京ガスネットワークにて本導入を開始しました。

本工法の主なメリット

  • 施工品質の安定化と作業効率の向上
     シンプルな作業工程であり、施工に技量を要さないことから、施工品質のばらつきを抑え、短時間で確実な修理が可能です。
  • 狭所環境や多様な施工条件への適応性
     資機材が小型であり、施工にあたり環境からの影響を受けにくいことから狭所環境下や屋外ど多様な環境で施工可能です。
  • 長期的な漏えい抑止
     耐久性に優れ、気密性を長期間維持します。
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