当社の保有技術
ガス漏えい位置可視化技術
1. 概要
東京ガスネットワークでは、お客さま宅の床下や壁の中などの隠ぺい部でガス漏えいが起きた場合、「掻き分け治具」「管内カメラ」「ピンポンサーチ」の3つの装置を駆使してガス漏えいの位置を特定し、ガス漏えい位置の床下や壁を開口してガス配管の修理を行っています。従来のピンポンサーチでは、ガス漏えい位置を音(ピンポン)によって確認していましたが、ガス漏えい位置を画像で表示する可視化装置を開発しています。
音による特定方法(ピンポンサーチ)
開発中の特定方法(可視化装置)
2. 特長
- 従来は、発信機をガス管内部の漏えい箇所まで挿通し、そこから発せられる電磁波を音(ピンポン)に変換して確認していました。音の強弱で発信機の位置を特定するため、漏えい位置の特定には経験を要し、また聞こえ方にも個人差があるという課題がありました。
- 電磁波を可視化する技術を用い、受信した電磁波の強度をARマーカーと端末内蔵カメラにより端末の画面上にマッピングすることによって、経験や個人差に関係なく視覚的に判断することができます。そのため作業に慣れていない方でも作業時間の短縮が期待できます。
- 測定した範囲から最も電磁波の強度が高い箇所を特定する機能を有しているため、従来より詳細な漏えい位置の特定が可能で、床面等の開口面積を最小限に抑えることができます。
3. 適用範囲
対象管種 | フレキ管(磁性を持つ金属は不可) |
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対象口径 | 8A, 10A, 15A, 20A, 25A |
対象箇所 | 屋内隠ぺい部(床下、壁内、天井) 浅埋設部 |
使用用途 | 漏えい箇所、損傷箇所、異物侵入箇所等の特定 |
発信機と受信機の最大離隔距離 | 最大30cm程度(今後拡大予定) |