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新しいエネルギーの使い方

エネルギーを上手く使う地産地消の考え方

「地産地消(ちさんちしょう)」って?

「地産地消」はもともと自給率の低い食料に対して使われている言葉なんだ。食べ物を外国からの輸入にたよらず、自分の国でつくられたものを使うことなんだよ。この「地産地消」を考え行うことで環境にもやさしくなれるんだ。

食べ物が口に入るまでには色々な形でたくさんのエネルギーが使われています。
遠くで作られたものより近くで作られたものを選ぶことで、エネルギーを大切にして地球を守るということにつながります。

(注)東京など首都圏で地産地消を実践するのが難しいことや、食料自給率が低くなっている反省から国産国消という言葉も使われています。

緑のカーテンの写真
ここがおどろき!

食べ物は料理するときだけでなく、その材料を作ったり運んだりするときにもエネルギーが使われているんだ。片付けるときにもエネルギーは使われるんだよ。

エネルギーのベストミックス

夏冬は空調(冷暖房)が多く使われるため、そのピークとなる昼間に集中して電力需要が増大します、この電力需要のピークに合わせるために大型発電所が必要とされてきましたが、ガスシステムや再生可能エネルギーの導入が増えれば、夏冬の電力のピークカットに貢献することができます。

ガスシステム導入による電力付加平準化効果

再生可能エネルギーを利用すれば環境負担の軽減につながりますが、天候等により出力が左右され、不安定になります。しかし、ガスコージェネレーション発電などの分散型発電システムと組み合わせることで、安定性を高めることができます。

再生可能エネルギーによる発電の不安定さをガスによる発電が補う

コージェネレーション

「地産地消」の考え方をエネルギーにあてはめて試してみたよ。今まで使われなかったエネルギーを上手く使うことができたんだ!それはどんな工夫なのか調べてみよう!

今までは、大きな発電所でたくさんの電気をつくり、遠くまで電線をのばして電気を使っていました。最近では、「電気を使う場所で必要な分だけつくる」設備が広まっています。そのひとつの例として、天然ガスを使って、使う場所で電気をつくり、この時いっしょに出る熱も利用してお湯をつくったり冷暖房をするガスコージェネレーションがあります。

【電気・熱の特性】
電気には「運びやすいけれど貯(た)めにくい」という性質があります。発電所でつくられた電気は、遠く離れた場所へも電線によって簡単に運んで利用することができます。しかし、電気を貯めようと考えた場合、バッテリーに貯めることはできますが、たくさん貯めるには大型で、値段も非常に高いものが必要になります。
熱は「貯めやすいけれど運びにくい」性質を持っています。発電時に出る熱でお湯をつくったとき、断熱材を巻いた水槽(すいそう)があれば簡単に貯めることはできます。しかし 遠くへ運ぶには、冷めないように太いパイプに厚く断熱材を巻かなければなりません。また、お湯を送り出すポンプの動力に電気が必要になってしまいます。
ここがおどろき!

火力発電所でつくられた電気は、家にとどくまでに60%以上が失われてしまうんだ。それに比べると電気と熱の同時利用ができるガスコージェネレーションはむだが少ないね。

ガスコージェネレーションを利用している六本木ヒルズ

六本木ヒルズ地区ではガスコージェネレーションシステムが利用されています。地下にある発電所でガスによる発電を行い、その排熱は、地域のオフィスやホテル、商業施設などの冷暖房に活用されています。東日本大震災発生時も、停電の発生はなく安定供給されました。

六本木ヒルズの写真
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