人類は、古くから水や風の力を使って水車や風車を動かしてきました。水車や風車の力は米や麦を粉(こな)にする際に使われたり、水をくみあげたりする時に利用されてきました。日本では、揚水車(ようすいしゃ)と呼ばれる水車が平安時代に唐(とう)(中国)から伝わり、水を田んぼへ送ることに使われていました。 技術が進歩した現在では、水の力、風の力のほかに、太陽の光や熱、また火山などの熱などを利用して電気を作るようになりました。これらの自然の力を使ったエネルギーを自然エネルギーと呼びます。太陽の光や風は豊富にあり、これらのエネルギーとして期待されています。
わたしたちは昔から、自然の中にあるいろいろな力を上手に利用してきたんだね!
自然エネルギーには、太陽の光や熱、風や水の力、マグマの熱、さらには木や葉っぱなども利用しているものがあるんだ。それぞれの自然エネルギーの仕組みや特徴について調べてみよう!
種類 | 仕組み | 特徴 |
---|---|---|
太陽光発電![]()
|
シリコン半導体などに光が当たると電気が発生する現象を利用し、太陽の光エネルギーを太陽電池により電気変換する。 |
|
太陽熱利用![]()
|
|
|
風力発電![]()
|
風の力で風車を回し、その回転運動で発電機を回して電気をつくる |
|
水力発電![]()
|
水が高いところから落ちる力や流れる力で タービン(水車)を回し、発電機を回して電気をつくる |
|
地熱発電![]()
|
地下のマグマに熱せられた地下水の蒸気で タービンを回し、発電機を回して電気をつくる |
|
バイオマス利用![]()
|
|
|
太陽光発電
仕組み
シリコン半導体などに光が当たると電気が発生する現象を利用し、太陽の光エネルギーを太陽電池により電気変換する。
特徴
太陽熱利用
仕組み
■発電
太陽光を反射板などで集めた熱で蒸気をつくり、タービンを回して発電する
■温水器
集熱器で太陽の熱を集め、貯湯槽の水を温めて、給湯や暖房などに使用するもの。集熱器と貯湯槽が一体化された「自然循環型」の 太陽熱温水器と、屋根上に集熱器、地上に 貯湯槽を分離して設置する「強制循環型」の ソーラーシステム(太陽熱高度利用システム) がある
特徴
■発電
■温水器
風力発電
仕組み
風の力で風車を回し、その回転運動で発電機を回して電気をつくる
特徴
水力発電
仕組み
水が高いところから落ちる力や流れる力でタービン(水車)を回し、発電機を回して電気をつくる
特徴
地熱発電
仕組み
地下のマグマに熱せられた地下水の蒸気で タービンを回し、発電機を回して電気をつくる
特徴
バイオマス利用
仕組み
特徴
化石燃料の他にもいろいろなエネルギー資源があるんだ。そしてそれぞれに長所と短所があるんだね。
わたしたちの祖先は、およそ100万年前に「火」を発見し、「火」の力を利用してくらしを発展(はってん)させてきたんだ。さらに風や水などの自然の力もエネルギーとして利用しているんだよ。