日本で一番多く使われているエネルギー源は石油です。火力発電の燃料やガソリン、灯油、軽油などの原料として、大きな役割を果たしています。また、2010年において原子力の割合は11.3%でしたが、2011年の東日本大震災後に縮小し、代わって太陽光などの再生可能エネルギーが伸びています。地球温暖化対策も急ぐ必要があり、今後、エネルギー全体のあり方を考えていく必要があります。
エネルギーのあり方は大きく変わりつつあるんだね!
日本で使っているエネルギーで最も割合が大きいのは石油で、約4割を占(し)めています。この割合は国によって異なり、中国では石炭がおよそ6割、イタリアでは天然ガスがおよそ4割、ロシアでは天然ガスが5割をこえています。 なぜ、国ごとに違うのでしょうか。
例えばロシアでは、国内で天然ガスが大量にとれます。また、フランスでは国の方針として原子力発電がさかんに行われているため、およそ4割が原子力です。
国の事情によって変わってくるんだね!
一人が1年間に使うエネルギー量を比べると、日本は世界平均の約2.3倍で、多くのエネルギーを使う国だといえます。
日本は世界の中でもたくさんのエネルギーを使っている国なんだね!
エネルギーにはいろいろな種類がありますが、使い道にはちがいがあります。同じ化石燃料でも、天然ガス、石油、石炭では、使い道がことなり、得意な分野で多く使われています。特に天然ガスは、都市ガスとして使われるよりも電力・その他のために使われる割合が大きいことが特ちょうです。
天然ガスが、都市ガスとして使われるよりも電力などに使われている方が多いのはおどろきだね!
▼日本の天然ガスの使用割合
・輸入した天然ガスの約3割は都市ガスの原料として、約6割は発電用燃料として使われます。
▼日本の発電電力量の電源別割合
・日本の電力は、約8割がLNG(天然ガス)、石炭、石油などの火力発電で作られています。その中でも天然ガスが最も多く使われています。
・東日本大震災以降は、地球温暖化対策もあり、二酸化炭素を排出しない自然エネルギーによる発電を増加させる方向に進んでいます。
▼日本の石油の用途(2015年度)
・石油は自動車用燃料として一番多く使われており、約1/3以上を占めています。
・発電に使われている割合は5%強でしたが、震災の影響により3倍になりました。
▼日本の石炭の用途(2015年)
石炭は、長年鉄鋼業に最も多く使われてきましたが、2002年に電気業(発電向け)が鉄鋼業の使用量を上回り、以来電気業の使用量が最も多くなっています。
ガスを熱エネルギーとして使うのではなく、電力に変換して使うことの方が多いんだね!