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超低消費電力PHSチップセットを実装したガス遠隔遮断・監視サービス
「マイツーホー」向け通信端末の開発について

東京ガス株式会社
株式会社ウィルコム
平成24年3月28日
広報部

 

   東京ガス株式会社(以下「東京ガス」)と株式会社ウィルコム(以下「ウィルコム」)は、このたび超低消費電力PHSチップセット(以下「超低消費電力チップセット」)を実装した「マイツーホー」※1用の通信端末を共同開発しました。
   ガスメーターの通信端末に超低消費電力チップセットが採用されるのは、日本で初めてとなります。

   超低消費電力チップセットとは、PHS通信を行うための中核部品で、ウィルコムが2011年12月に開発しました。PHSは「省電力」という特長がありますが、今回の超低消費電力チップセットでは、更なる消費電力の削減を実現し、従来のPHSチップセットと比較し、約1/4程度の消費電力での動作が可能になり、リチウム電池(2,400mAh/3V)3本で10年以上駆動することが可能になりました。

   「マイツーホー」とは、東京ガスが1989年から提供しているサービスで、当初はお客さまの電話回線(アナログ)を利用してサービスを提供しておりましたが、ADSLや光通信など近年の公衆通信サービスの多様化にともない回線変更対応が必要となり、通信装置の交換などの対応を行っておりました。しかしながら、今後もますます公衆通信サービスは多様化していく状況にあるため、抜本的な対応として、お客さまの電話回線に依存しない無線化と通信端末の低消費電力化を検討しておりました。
   今回の開発では、ウィルコムが無線通信ネットワークに関する知見を、東京ガスがガスメーターとの通信に関する知見を提供することで、「マイツーホー」の無線化と通信端末の低消費電力化を実現しました。※2

   今後は、5月よりウィルコムと東京ガス共同で、ガスメーターに通信端末を設置し実証試験を始め、結果を踏まえ、秋以降に実際の「マイツーホー」を導入されているお客さまの一部に先行導入する計画です。

図1 ガスメーター(上)と通信端末(下) 図2 システム構成
図1 ガスメーター(上)と通信端末(下) 図2 システム構成
※1 ガスの供給を遠隔で遮断したり、消し忘れの確認やガスの異常時のお知らせをするサービスです。2012年1月末時点で、41万世帯にサービスを提供しています。
※2 PHSベースバンドICと通信端末の開発は、株式会社エイビットが協力しています。筐体デザインは、千葉工業大学 工学部 デザイン科学科 山崎研究室が協力しています。
以上

参考

株式会社エイビットについて

株式会社エイビットは、東京都八王子市に本社を置き、通信機器、通信用計測機器、通信用半導体の開発、設計、販売を一貫して行っています。無線技術や信号処理及び各種暗号処理通信技術を融合させた新しい技術開発に取り組んでいます。

千葉工業大学 工学部 デザイン科学科 山崎研究室について

山崎研究室(Smile Experience DesignLab.)は、ここちよい体験のために、使いやすさのための論理的なユーザーセンタードデザインと、感性的なスマイルデザインを基本に、プロダクトデザインや情報デザインを含んだ、ここちよい体験のためのデザイン提案と、デザイン手法の研究をしています。

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