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都市生活研究所レポート
「夏の冷えに対するミストサウナ連浴の効果」発行
〜 週3回のミストサウナ浴で冷え緩和 〜

東京ガス株式会社
平成21年7月6日
広報部

 

東京ガス株式会社(社長:鳥原 光憲、以下「東京ガス」)都市生活研究所では、このたび、都市生活レポート「夏の冷えに対するミストサウナ連浴の効果」を発行しました。(http://www.toshiken.com/

都市生活研究所は、1986年社内シンクタンクとして設立されて以来、都市で生活する人々が求める今後の暮らしについて調査研究をかさね、情報発信をしてまいりました。なかでも、「入浴」は日本人の生活になくてはならないもので、近年はただ清潔に保つという目的にとどまらず、リラックスする、親子のコミュニケーションの場として、また、入浴の効果としては健康面や美容面の入浴効果も注目されています。

今回は、冷房などによる、夏の冷え予防に効果的なミストサウナ浴(*1)の活用方法について検証した結果をご報告します。

 

「夏の冷えに対するミストサウナ連浴の効果」生理実験の概要と主な結果

■実験概要
 
被験者の属性: A群 ミストサウナ浴、B群 シャワー浴 健康な20〜30代女性 各8名
「手足が冷えやすいと思う」かつ「BMI24未満」の人
学生もしくは、日中デスクワークをしている人(運動部、肉体労働をのぞく)
 
実験期間: 2008年8〜9月 全8回(初回から14日後を最終回とする)
 
入浴条件: A群 ミストサウナ浴【スプラッシュミスト(*2)】40℃ 10分間
B群 シャワー浴 40℃ 10分
■週3回のミストサウナ浴で冷え緩和 〜冷水負荷試験(*)の結果より〜
  2週間にわたり週3回のミストサウナ連浴を行うと、冷刺激に対して回復が早く、冷房にさらされて冷えた皮膚温が回復しやすい状態になった。これは、ミストサウナ連浴によって抹消血管が拡張しやすくなる、すなわち、皮膚血管の拡張・収縮に関与する自律神経系への好影響があったと考えられる。
 
冷水負荷試験(低い室温にさらされた状況を再現する試験)
  椅子に座った状態で皮膚温センサーを取り付け、安静10分→左足20cmまで10℃の水に15分つける→安静60分(足甲の皮膚温を測定)
■疲労感の緩和とリラックス感の増加 〜POMS(*)調査及び主観申告の結果より〜
  ミストサウナ連浴をすると、連浴後に連浴開始前と比べて疲労が緩和されていると感じ、リラックス感に関する申告においても、連浴後には入浴後のリラックス感が増したという結果が示された。
 
POMSは緊張・抑うつ・怒り・活気・疲労・混乱の6因子が同時に測定できる心理評価手法。性格傾向を評価するのではなく、その人の置かれた状況の下で変化する一時的な気分、感情の状態を測定する。
■まとめ
ミストサウナを週3回連浴した人は、シャワーのみ入浴の人に比べて、冷刺激に対し抹消部である足甲の皮膚温がはやく回復する事がわかった。また、主観申告においても、ミストサウナに連浴した人は、連浴後に疲れを感じない傾向にあることがわかった。
(*1)ミストサウナ浴
浴室全体を室温40℃、湿度80〜100%にし、お湯につからずに、全身を温めることができる入浴法。細かい霧状のやわらかいミストがしっとり全身を包み込み、短時間でしっかり汗をかき、身体を芯から温めるので、浴槽入浴で得られる効果をより短時間で効果的に得ることができる。
(*2)スプラッシュミスト
粒が見える大きさのスプラッシュミスト。粒の大きさは約100〜150μm程度。
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