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JHFC千住水素ステーションでの70MPa実証試験開始について

東京ガス株式会社
平成20年9月11日
広報部

 

 東京ガス株式会社(社長:鳥原光憲、以下「東京ガス」)は、経済産業省の「水素・燃料電池実証プロジェクト(JHFCプロジェクト)」に基づいて実証試験を実施しているJHFC千住水素ステーション(東京都荒川区)において、水素充填圧力を従来の2倍となる70MPa(700気圧)で供給する設備を増設し、本日から実証試験を開始いたします。

 燃料電池自動車の実用化にあたっては、車載水素貯蔵方法および走行距離(航続距離)の伸長が主要な課題となっています。70MPaでの車載水素貯蔵は、水素搭載量を増やし、航続距離を伸長する有効な手段の1つとして海外でも実証試験が進められており、今回の実証試験の成果が注目されています。
 東京ガスでは、今回の実証試験において、これまでJHFC千住水素ステーションで35MPa実証試験で使用していた圧力スイング吸着(以下「PSA」)方式*1の水素製造装置を使用します。あわせて、このたび増設した80MPaの水素圧縮機、蓄ガス設備などを運転し、70MPaの水素充填を行います。この運転を通して、最適充填速度、関連設備の安全性や耐久性、システム全体のエネルギー効率などの評価、燃料電池自動車の最適水素貯蔵圧力の検討、関連設備の部品や材料の標準化などに向けたデータの取得、分析を実施します。
 なお、この実証試験にともない、東京ガスがこれまで使用していた2台の35MPa対応燃料電池自動車のうち、1台を70MPa水素貯蔵システム搭載の新型燃料電池自動車「トヨタFCHV-adv」に変更します。

 

東京ガスの水素製造技術開発

 東京ガスはこれまで、都市ガスから水素を製造する技術の開発に取り組んでまいりました。今回のプロジェクトで使用するPSA方式の開発とあわせて、より高効率化、簡略化、小型化が可能な水素分離型改質方式*2にも早くから着目し、平成4年から開発に取り組んでいます。独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との事業では、平成19年度に40Nm3/h級の水素分離型改質方式水素製造システムで、水素製造効率81.4%、水素純度99.999%以上を達成しました。これは、化石燃料からの水素製造における世界最高効率です。同時に、同等の水素製造能力を持つPSA方式水素製造システムの約3分の1に小型化することも実現しました。今年度からは、高耐久化、低コスト化に向けた開発に取り組みます。
 また、この水素分離型改質方式水素製造システムは、水素製造時に排出される改質ガスの中でCO2が90%まで濃縮されるため、CO2の分離回収が容易であるという特長があります。東京ガスは、さらなるCO2削減に向けて、水素製造システムにCO2分離回収システムを接続し、水素製造時に副生するCO2を分離回収する実証試験を実施してまいります。

 今後も東京ガスは、環境経営トップランナーとして低炭素社会の実現を目指し、水素エネルギーの利用や燃料電池技術の実用化、普及拡大に向けた取り組みを通して、エネルギーの高効率利用と地球環境問題の改善に貢献してまいります。

*1 圧力スイング吸着(PSA:Pressure Swing Adsorption)方式
    水蒸気改質反応により生成した水素を含む改質ガスから、吸着剤を用いて水素以外のガスを除去して純水素を得る方式。改質器、CO変成器、圧力スイング吸着装置の3つのプロセスで構成される。
*2 水素分離型改質方式
  水蒸気改質反応が起こる改質器内に水素透過膜を設置することにより、生成した水素をその場で選択的に取り出す方式。改質反応と水素分離を1つのプロセスで同時に行う。
以上

参考:70MPa実証試験で東京ガスが運転する設備

70MPa実証試験で東京ガスが運転する設備  
最高充填圧力
70MPa
連続充填台数
1台
蓄ガス設備
あり
充填流量
0.1-2.0kg/分
プレクール
あり
 
70MPa実証試験で東京ガスが運転する設備 
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